stand up to evil heart<少年時代・6-3
真母「真……覚悟はできてるの?これは、遊びじゃない。リセットしてやり直しはきかない。命を懸けた戦い。」
真「……あぁ。わかってる。覚悟はできてる。」
真母「そう……わかりました。」
母は息子の覚悟を聞いた。
嬉しいような……
悲しいような……
真母「茜ちゃん。あなたに大事な話があるの。真にも聞いてほしい。
茜ちゃんにはつらいこと……聞いてくれる?」
茜「私も覚悟はできてます。」
茜は力強く答える。
真母「お母さんの事……」
茜「えっ……」
真母「東城 麗。彼女とは親友だったの………今でも。
22年前、高校3年生だった私達は、大学に行くか、就職するか迷ってた。
その時、白衣を着た男が目の前に現れたわ。
君達うちに来ないか?と。
そこはすごい研究所で。
色んな実験をしてたわ。
興味があったから私達はそこに入ったわ。
そこで、私と麗は今の夫と出会ったの。
入って、8年後…私と麗はそれぞれあなたたちを産んだわ。………
そして、それから5年後、私と麗の旦那……茜ちゃんのパパとその研究所を辞めたの。
研究所の組織の名はマダーオルガン。
そこで、人体実験をしてることに気付いてしまった。
でも、麗は人体実験に、はまってしまい抜けなかった。
何度説得しても駄目だった。
私と茜ちゃんのパパと、麗と私の旦那は、担当部署が違ったから、あまり近づけなかった事もあり、麗を私の旦那にまかしたの。
抜けた数年後、実験で失敗が起こり、多くの人が亡くなったわ。
私と麗を誘った男も…
麗と旦那は大丈夫だった。
でも、麗がその時消えたの。
だから、その時旦那も抜けたわ。
その時、旦那はその時の秘密を知ってしまったため。
命を狙われた…………。
その後、東城 麗が生きてることがわかったの。
………マダーオルガンの首相として。
だから、私と茜ちゃんのパパでこの組織を創ったの……」
茜「えっ!ママが!?」
真「嘘だろ、茜のお母さんが………」
茜パ「…話してしまったのですね……」
そこには、茜パパがいた。
真母「ごめんなさい。この子達には私達の過去……そして現実を知ってもらいたかったの……」
茜パ「いや、もうこんな事になってますし、いつかどうせ、茜も知ることになったでしょう……
ただ真実を知るのが早まっただけです。」
茜「パパ……じゃママと戦うの?」
茜パ「そういうことになる。」
茜「なんでよ!ママだよ!
茜はママとの思い出あまりないけど………
パパにとってはとても大事な人……運命の人だよ
なのに、なのに……
もう……家族に戻れないの?
パパはママを嫌い?
…ぐす…………」
茜は茜パパの胸で泣く。
茜パパは優しく抱きしめてあげた。