stand up to evil heart<少年時代・5-1
茜「誰ですか!?」
そこには、いかにも組織面な、2人の男性がいた。黒いサングラス、黒いスーツで体を覆っている。
そして、手に拳銃を。
α「ここに天童 竜君がいるよね?呼んでくれないかな。」
茜「あなたたちは誰なんですか?」
茜は竜を呼ぶ気はない。
β「おい!チビいるんだろ。出てこい!」
竜(チビ?…………この声。この名でよぶのはあいつが!?)
竜はエアガンを構え玄関の方に向かう。
真「煉じゃないのか。……おい竜!」
竜を見て危険を感じた真もエアガンを構えた。そして、竜の後についてゆく。
α「あっ。竜君久しぶり!そんな、おもちゃ意味ないよ。」
αは竜に手を振る。
β「挨拶なんて後にしろよ!チビ、俺らに付いてこい。」
βがαの手を止めて、竜に向かって話す。
竜「なにをいまさら!おれはあんたらを許さない。東城さん、さがってくれ。」
竜は2人に向かってエアガンを向ける。
茜が危険を感じて、竜の後ろにいる真のそばに駆け寄った。
茜「天童君?」
竜の様子がいつもと違う。
真「おい、竜!あいつらは誰なんだ!?」
β「おい、ガキンチョども、黙っててくれないか!?俺らはそこのチビに用があるんだ!」
真「ああ!?てめーらこそ…えっ……」
竜が真に静かにしてろと、手を真の前に伸ばした。
竜「俺はあんたらに用はない!」
α「まだ、あの事怒ってるの?」
竜「あんたらのせいで俺の両親は!!」
竜がエアガンを両手で強く握った。
α「それは誤解だ。俺らのせいじゃない。」
β「それに、じじぃもばばぁも生きてるぞ。」
竜「えっ………う、嘘をつくな!」
β「めんどくせーな。いいから、黙って付いてくりゃいいんだよ!」
βが竜に近付こうどするが、αがそれを止めた。
α「おいβ、力付くは駄目だ。」
竜には聞こえないように耳打ちをする。