stand up to evil heart<少年時代・5-4
茜「でも、でも、真………」
茜の言葉を止めるように真は茜を抱きしめる。
真「安心してくれ。俺は死なないと約束するから。」
茜「……………」
茜は何も言わず涙をながす。
誰よりも真が好きだから。
そして、信じているから。
真を止めることは、もうしない。
いつもだったら抱き合う2人を怒る茜パパはこの時だけは、黙って車を運転した。
そして20分後、
10時50分
真達は、茜パパが入っている組織の、そして、真の母親がいる秘密基地に着いた。
そこは、普通のマンションみたいな所だった。
ちょっと高級な感じの。
そして3人は基地に入って行った。
そして、真達が車で走っているちょうど30分前。
10時20分
竜「ここは!」
α「懐かしいですよね。」
そこは、山奥に建っている。
研究所に着いたようだ。
α「では、中へ。」
3人は迷路みたいな場所を、止まることなく目的のドアの前に着いた。
竜「ここの中に父さんと母さんが……」
竜はとても緊張している。
死んだ両親は生きている。
また、話せると。
しかし、期待は絶望に変わった。
【ガチャ】
3人は部屋の中に入った。
竜「えっ!」
そこには、ぼろぼろになった父さんと母さんが椅子に縛られ、座っていた。
竜「父さん!母さん!」
竜が2人に近付こうとしたとき。強い力で腕を掴まれ。腕を後ろで止められてしまい、身動きとれなくされた。
竜「おまえら騙したのか!」
竜が後ろを向き自分を押さえているβを睨む。