stand up to evil heart<少年時代・5-2
α「竜君。まず、来てもらいたい。研究所に。そこに2人ともいる。」
竜はしたを向き自問自答する。
竜(母さんと父さんが生きてる!…?……でも………)
竜「本当に生きているんだな?」
竜は問う。
α「本当だ。君に会いたがっているよ。」
αが竜に手招きをする。
竜「……真…ごめん。行かなくちゃ。」
真「過去に何があったか知らねーが。両親が生きてるんだ。……会ってこいよ。………そのかわり…死ぬんじゃねーぞ。」
竜は真の言葉に頷き、αとβの方に向かって行った。
茜「ねぇ真!いいの?あいつら信用できんの?天童君!」
竜が振り向く。
真「わからない。でも茜、お前ならわかるだろ?両親が…死んでいたと思っていた両親が生きていたんだ。」
父親のいない真。
母親のいない茜。
だからこそ、竜の気持ちがわかる。
茜「……天童君!待ってるからね!」
竜は微笑んで、何も言わずに外に出ていってしまった。
竜(父さん、母さん。)
α(ふっ。これで、勝てる。)
αが運転する車で竜は行ってしまった。
真(死ぬなよ!)
竜が出ていった数秒後。
茜パ「あの車は!?まさか。」
【ガチャ】
茜「パパ!」
茜パパが帰ってきた。
茜パ「まさか竜君はいないのか?」
茜「うん。両親に会いに行ったの!」
茜パ(くそ、こんなに早いとは!)
真「どうかしたの?」
真はなにか考え込んでいる茜パパを心配している。
茜パ「いまから、出かけるぞ。早く車に乗れ!」
茜パパが周りを見渡す。