stand up to evil heart<少年時代・2-1
【ガラガラガラ】
竜はドアを開け、真がエアガンを構えながら、顔を少しだす。
真「誰もいない。」
そう言うと、2人は廊下にでた。
のぼってきたほうと反対方向に慎重に進む。
廊下からじゃ中はドアを開けないと見えないようになっている。中からも見えない。
だから、ドアが閉まっているところは慎重にいかないといけない。
2組、3組と、なにもなかった。
次はトイレをはさみ、何も書かれていない教室に着いた。
ドアが閉まってる。
2人に緊張がはしる。
竜「いいな。」
真は静かに頷く。
今度は真が開ける役で、竜が構える役だ。
真「せぇーの。」
【ガラガラガラァ〜ガタン】
真&竜「……………」
竜「ん!?あっ!」
真「なんだ?」
そこになにかがある。
暗くてよく見えない。
2人は慎重にそいつに近づく。
近くに来てやっとわかった。
人だ。
動かない。
竜「こいつ死んでる。」
その人の体は穴だらけだったのだ。
真「うっ……誰が!!?」
真はひざからそのままガクンと倒れ込んでしまった。
死体を初めて見たのだからしかたがない。
竜「………おいっ。大丈夫か。」
真は何も答えない…………。
竜「真、真、大丈夫か?」
何回呼んでも反応はない……
【タッタッタッ】
竜(やばい誰かくる)
周りを見回す。
竜(どこか隠れる場所)
後ろに数個のロッカーがあった。
竜(よし)
竜「真。おい!………チッ。」
竜は動かない真を担いでロッカーの所まで運んだ。
1人しか入れない大きさだ。
竜「真、俺がいいって言うまでここからでるなよ。」
足音が近づいてくる。
竜「わかったな。」
真「………あ……ん。」
わかっているのか?
わかっていないのか?
真は今精神不安定な状態だ。
竜「わかったな!」
竜は無理矢理、真をロッカーに押し込んだ。
そして自分も真の隣のロッカーに入った。