School days 4.6-3
梨衣の家はかわいい、洋風の家だった。壁はクリーム色、屋根は赤。前には手入れの行き届いた、小さな庭がある。
「名継んちには比べものにならないけど…」
そう言って梨衣は鍵を開け、ドアを引く。
その瞬間、俺は梨衣を後ろから抱き締め、素早く家の中へ傾れ込んだ。
「うわっ、なつ…」
俺を振り返ろうとした梨衣の唇にキスを落とし、言葉を止める。
手は既に、前に居る梨衣のブレザーのボタンにかかっていた。もどかしい思いでボタンを外すと、力任せにブラウスをたくし上げる。
ぷるんと現われた、水色の覆いに隠された胸。そっと覆いに手を差し込み、揉みしだく。
俺は彼女の唇を放し、今度は首筋に口付ける。
「名継ぅ…っ、玄関でなんて…やぁ…」
甘い梨衣の声。そんな風に言われても、逆効果だっての。
更に性欲を掻き立てられた俺は、堪らなくなってブラジャーをめくり下ろした。
揺れる二つの乳房。その先にあるピンク色の乳首を摘み上げると、梨衣は体を反らせる。
「名継!待って、ねぇ…あっ」
「無理…待てない」
こんなにお前が欲しくて仕方ないのに
俺達はSEXフレンド
そうなのか?梨衣
俺は、
俺はそんなの嫌だ―…
「はぁっ、あっ、名継!」
指先で乳首を転がしてやる。熱い吐息を吐く梨衣。
「梨衣、もっと喘いで」
耳元で低く囁くと、梨衣は首を振りながら「や…」と拒否をする。
「ケチだな…」
全く、減るもんじゃなし。可愛いから許すけど。
そう、最近梨衣が可愛くて仕方がない。
仕草も、表情も、声までもが可愛くてしょうがないんだ。
愛しくて堪らないんだ…
愛しい……?
俺はふと愛撫の手を止める。今、何を思った?
愛しい、だと…?
「…名継?」
突然動かなくなった俺に疑問を抱いたのだろう、梨衣が頭だけで振り返り俺を呼んだ。心配そうな表情を浮かべている。
「どしたの?」
小さく首を傾ぐ。
ああ…梨衣…
「やっと分かった…」
「え?何が?」
眉をひそめている梨衣には答えず、俺は梨衣の陰部をショーツの上からなぞった。たくさんの愛液でじんわり染みている。
「ぐちょぐちょ」
俺がそう笑うと梨衣は
「うるさい…」
と顔を赤くした。
ああ、やっぱりな…
俺、そうなんだ
何度も濡れている部分を前後になぞっていると、梨衣の呼吸が激しくなってきた。ぎゅっと俺の服を握り、快感に耐えている。
そうしてとうとう彼女は言った。
「名継、焦らさないで…直接触って…っ」
切羽詰まった、甘い声。
梨衣、やっぱり俺
お前が愛しいよ。
お前がSEXフレンドとしか思ってなくても
俺は、
俺はお前が好きだ―…
お前が好きなんだ
「えっちだなぁ、梨衣は」
そう言ってショーツの裾を捲り、指を忍ばせる。
くちゅ、と漏れる音。そのまま指を差し込み、掻き混ぜてやる。
ぬちゅっぐちゅにっ
「ああん、名継ぅっ」
漏れる卑猥な音と喘ぎ声。梨衣が指の動きに合わせて腰を動かし始めた。
「はぁっ、気持ちい…」
頬をほんのり赤く染めて、快感に酔い痴れる梨衣は本当に可愛い。もっと感じさせたくなる。もっと乱れさせたくなる―…
ちゅぴ…っ
指を抜き取る。そのまま陰部の突起を摘みあげた。
「やっ!」
びくん!と梨衣の体が跳ねる。突起の皮をめくり、芯を撫でてやる。
「な…つぐ…ぅ…駄目だよ」
熱い声で囁く彼女。凛としたいつもの梨衣とは全く違う。
いつもの梨衣も、セックスの時の梨衣も、どっちも好きだ。
どっちだって可愛い―…
「んとに、感じやすいのな。もう欲しいのか?」
こくんと梨衣は頷く。恥ずかしそうなその表情に思わず笑みが洩れる。
「えっち」
耳元で囁くとすばやくズボンから熱いものを取り出す。俺だって人のこと言えたもんじゃない。限界だ。
「待って…」
中へ入れかけた俺を梨衣が止める。
「立ってすると堪えてられなくなるから…さ」
くい、と俺の袖を引く梨衣。部屋に入ろうと言ってるんだろう。
なんでお前にはそんな余裕があるんだ畜生。俺は早くお前が抱きたくて仕方ないというのに。
お前の温もりが欲しくて仕方ないというのに。
「あーもう!分かったよ」
ぐいっと抱き上げる。お姫様だっこってヤツだな。
そのままリビングへ入って絨毯の上へ下ろした。
「ここなら満足?お姫様」
「はい…」
梨衣がはにかんで笑った。その笑顔に心が熱くなる。
ぬぷぬぷ…
ゆっくり腰を落とす俺。
「んぅぅっ」
眉を歪ませ、梨衣が俺の服を握り締めた。