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ミュージカルボーイズガールズ
【コメディ 恋愛小説】

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ミュージカルボーイズガールズ第4小節-1

5月のある日ある家いつも通りの時間に少年は起床する…………はずだった。

♪〜♪〜〜♪〜♪〜♪♪〜

「う、うるさい……」

カチッ

「な、なんか体が重いな、しかもフラフラするし、ッてこれはもしかして………」

ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ
「あっ、やっぱし……38℃もありやがる。まずいな……。秋に頼んで学校に連絡いれてもらうか……」

秋の部屋は冬護のとなり、隔てているのは壁一枚だけであるため、わざわざ部屋に行かなくても少し声を大きくして喋ればきこえるのである。

ゴンゴン
壁を叩く冬護
「秋〜」
「なんだぁ〜」
「風邪ひいたみたいだから学校休む〜」
「勝手に休め〜…」
「連絡入れといて〜〜」
「無理〜」
「なんで〜?」
「オレも風邪ひいた〜」
「はぁ?何度だよ?」
「38℃」
「二人そろって風邪引いてその上、熱の体温まで一緒かよ……」
「流石双子だな」
「だな。ッてんなこといってる場合じゃねぇよ。二人ともダウンしてんのにどうやって学校に連絡いれるんだよ……」
「知り合いを通じて先生に言ってもらうしかないな……」
「じゃあオレはギンにメールするか…」
「オレもなぎさ先輩に頼も」
「……なぁ学年違うのに先輩に頼んで大丈夫か?」
「平気だ、あの人生徒会長だしウチの担任生徒会の先生だから……」
「なら平気だな……」

△▲△▲△▲△▲△▲

一方こちらは龍神中学校にいる銀次と雪乃。
「そんでなぁ…」
ブーブーブーブー
「ウワッチ!!!誰やいきなり…」
「だぁれ?」
「んー?……女の子♪」
「シャーペンで目刺すわよ♪」
にこっと笑いながらシャーペンを強く握る雪乃。
「ウソウソ、クロスケや」
「クロスケ君?どうかしたの?」
「見てみ」
「えぇ〜と『兄弟そろって風邪引いて学校行けないから先生に休むッていっといてくれ(>人<)』か。心配ね、お見舞い行く?」
「行ったるか、兄さんの顔も見たいしな」
「兄さんて?あぁ、クロスケくんのお兄さんね。行くんだとしたらアタシ会うの初めてかも」
「…………」
「ん?どうかしたの?」
「チャンスやないか……?上手くいけば一気にカップルが2組は出来るで?」
「…なんで?」
「ちょい耳かしたり」
「はい…」
「せやからな、カクカクシカジカのマルマルウマウマや」
「フンフン、アァ……ハイハイ♪」
「どや?おもろそうやろ?」
「銀次、あんた以外に天才かもね♪」

「せやろ?」
『おほん!』
「どないしたんや先生?」
『お喋りは終わったかね?』
「んー、まだやけど辞めてほしいんやったら辞めたるよ?」
『私が言ってるのはそういうことではない。な・ぜ!他クラスの君がこっちの教室にいるかと聞いてるんだ!』
「あぁ、忘れとったここわいの教室とちがかっな。タハハハハ……」


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