からすの飛ぶ空【見通し編】-2
ニュースの点を除けばいくらか謎は少なくなる、とは言え犯人が警察とするならどんな事件でも迷宮入りだ、捕まえる人もいなけりゃ検死も出来ない、死体も回収されるだろう。
…とりあえず、考えがあっていれば少年は生きている可能性がある。
そして少年が事の真相を知ってるはずだ、現場にあのメモを残し失踪した…犯人に捕まったか、犯人から逃げているか…犯人を追っている?
犯人側だとどうだろうか、何かを見られて口封じのために少年を追っている?
少年も共犯?
…それとも少年に気付いて無い?
…手掛りは少年くらいだな、犯人側からみてもやっぱり少年が鍵になってる気がする。
今少年が、犯人から逃げているとしたら…無理だろうな、犯人が警察なら間違い無くもう捕まってる。
共犯なら遇えないか、一応は行方不明だしな。
もし、少年が事の真相を追っているとしたら…どこへ行く?
秘密裏に公には行方不明となって、犯人が警察だとしたら……。
あの場所かも知れない…。
4月某日、
〇〇社のジャーナリストが行方不明になった。連続猟奇殺人事件を追っている途中、メモを残し出かけたのを最後に、3日後同僚が電話をかけたが一向に電話に出ず不審に思い、警察に届けを出したが見付かる事は無かった…。