恋に恋するお年頃!?-6
「………。」
突然のことに、恵は言葉に詰まってしまう。
恵の代わりに反応したのは雅美だった。
「えぇ〜!!佐藤!?……はぁ!?ど〜ゆ〜こと!?わけわかんないんだけど!!」
大興奮で、美智子に詰め寄る雅美。
恵も自分のことが話題じゃなければ、この状況を楽しんでいただろう。
でも今は、平静を保つだけで精一杯だ。
しかも、精一杯保っているはずの平静も、美智子の次の一言で吹き飛んでしまった。
「メグ?無理しなくていいよ?今まで恋愛に関心がなかったから、戸惑っちゃうのもわかるけど、メグの今の気持ちは"好き"ってことなんだと思うよ?」
ここまで言い当てられては、もう平静を保っていることもできない。
ポロポロと恵の目から、涙が零れ落ちる。
涙と共に
「先生が好き……。」
素直な気持ちも、恵の口から零れた。
やっと、自分の気持ちと向き合った恵。
しかし、相手が先生ということで、これから先たくさんの困難が待っているのだった。