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地獄に殴りこみ
【コメディ 恋愛小説】

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地獄に殴りこみ 〜1〜-1

人は死ぬ。いや別に哲学的な話をしたいわけじゃない。例えば病気で死んだり事故で死んだり、悲しいけど誰かに殺されて死ぬ人も居る。要するに何が言いたいかって言うと人は色んな死に方をするってことだ。
じゃあ隕石が激突して死んだ人は今までにいただろうか?そりゃ大昔にはいたかもしれないが現代ではそんなのは映画の中だけの話だ。現実ではまずありえない。宝くじの一等に三回当選するよりも確率は低いだろう。
そんな文字通り天文学的数字の確率を引き当てた俺、竹中恭一。・・・享年18歳

〜てめえが黒幕か〜


「・・・俺はどうなったんだ?」
目に入るのは綺麗な青空。うん、いい天気だ。下を見る。なぜか浮いている。高さは・・・五階建てのビルぐらいか。
「・・・なんで?」
待て待て、落ち着け。まず状況整理だ。朝から順に思い出せ。まず朝起きて飯食って学校に行った。そんでだるい授業を受けて学校が終わって帰り道。いつも通る公園に差し掛かったところで急に真っ暗になったんだ。それで・・・
「今に至る・・・か。」
一体何がどうなったんだ?・・・ん?下に人が集まってる。そういや俺って動けんのか?・・あ、泳ぐ感じでいけるな。
『おい、救急車を呼べ。』
『キャーーー』
『何があったんだ?』
『わからん。上から隕石か?が降ってきてこの人にぶつかったんだ。』

「うっわ。」
えぐいな、これ。首から上なんてモザイクかけなけりゃ放送できない状態じゃん。服装は俺が通ってる学校の服装だな。誰だろ?・・・あれ、あの靴、俺のと一緒だ。時計も。
「偶然?」
・・・待て、落ち着け。状況整理だ。さっきもやったけどな。俺は急に視界が真っ暗になった。んで気づいたら宙に浮いている。下を見たら俺と同じかっこのやつがスプラッタ状態・・・
「竹中恭一様ですか?」
「おわぁ!?」
「驚かせて申し訳ございません。竹中恭一様でしょうか?」
「そうですけど。」
「お迎えに上がりました。」
「迎え?どこに?」
「地獄でございます。」
「・・・」
俺なんか悪いことしたっけ?昨日燃えないごみを燃えるごみに出したことか?
「あの、俺って死んだんですか?」
「はい、残念ながら。」
「てことはあんたって死神?」
「滅相もございません。私は単なる小間使いでございます。」
「へえ…。あのさ、俺なんか地獄に行くような悪いことした?」
「いえ、その辺の事情は来てもらえればわかるかと。」
「…わかった。いや、よくわかんないけどいつまでもこんなところで宇宙遊泳してるわけにはいかないから行くよ。」
「では、私にお捕まりください。」
「こう?」
「はい。少し衝撃が伴いますのでしっかりと捕まっててください。」
「へ?…おわぁぁーーー!?」
どこが少しだよ!!ジェットコースターよりも強いじゃねーか。心構えも無い状態で耐えられるわけもなく本日二度目のブラックアウト。


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