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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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恋人達の悩み 3 〜後輩〜-6

 龍之介は立てない美弥を置いて脱衣所に行き、ゴムを持って来た。
 いつどこでお互いを欲しくなるか分からないので、龍之介は常に持ち歩いている物……財布に、スキンを常備している。
「りゅう……」
 潤んだ声で呟いて、美弥はそっと手を伸ばした。
 腰を下ろした美弥の前に、龍之介の肉棒が具合良く差し出されている。
「っ……!」
 ぴくん、と握られた肉棒が震えた。
「ん……」
 美弥は目を閉じ、龍之介の先端に吸い付いた。
 口中に広がる淫靡な味に、美弥はとろんとする。
「ん……ん……」
 舌先で鈴口を何度もなぞって粘液の味を楽しむと、美弥は龍之介を食んだ。
 根本を掌で包み込み、刀身を限界まで頬張って、龍之介が味わえない『口の中に根本までずっぷり入り込んだ』感触に似た物を味わわせようと努力する。
 何しろむやみやたらに立派な龍之介の逸物だから、美弥の口に全て埋まり切るという事がないのだ。
「ん、っく……!」
 熱心なおしゃぶりを堪能しながら、龍之介は目を細めて愛しい少女を眺める。
 初めて肌を合わせた時、溢れる好奇心に任せて龍之介の逸物を触ったせいか、美弥はその後も機会があれば抵抗なく龍之介の楔を愛してくれていた。
 しかし……食んでいる時のいかにも美味しそうにとろんとしたこの表情に、龍之介はある疑念を抱いている。
 すなわち、『ほんとーにこんな物体が美味しいのか?』と。
 二次性徴の訪れと共に真っ黒くなってしまった刀身はどう見ても表情を蕩けさせるより引きつらせそうだし、『凶悪』とか『獰猛』という言葉が似合いこそすれ、どこをどうやっても『美味しそう』などという形容詞は似合わない。
 なのに美弥はとろんとした表情で、んくんくと喉を鳴らしながら精一杯頬張ってくれている。
 それに、精通が終了したばかりの頃……要は恵美に犯される前に、龍之介はどんな味がするものかと試しに精液を舐めてみた事があった。
 その結果……死ヌ程苦マズいその液体を、まだ見ぬ恋人へは(兄の部屋からこっそり掠めた)成人漫画の描写のように飲ませたりぶっかけたりはしないでおこう、と堅く心に誓っていたのである。
 そういう他人様には言えない経験があるから、龍之介は疑問に思っていた。
「っ!!あっ、美弥、離しっ……!!」
 龍之介は、喉の奥で呻く。
 ついつい思考に耽っていたせいで、ペースコントロールを忘れていた。
 ふと気が付くと、あと一歩で射精してしまうまでに追い詰められている。
 急に狼狽した声が上がったので、美弥はおとなしく口を離す……かと思いきや、動きを激しくして射精を誘った。
「っうう……く!!」
 抵抗する間もなく、龍之介は限界を迎える。
 龍之介は美弥の清浄な口の中へ、白濁液をたっぷりと放出してしまった。
「わっ……ごめん美弥、吐いて!」
 思わず慌てる龍之介。
「っん……」
 美弥は両手の上に、びゅるりと口中の精液を吐き出した。
「んう……」
 苦味のせいか眉を歪める美弥のために、龍之介は蛇口を捻ってお湯を出してやる。
「ほんとにごめん……口、ゆすいで?」
 申し訳なさいっぱいでそう言う龍之介を前にして、美弥は信じられない行動に出た。

 こくっ……

 掌に吐き出した精液を、飲み込んだのである。
 さすがに全部ではなく一口程度だったが、そのインパクトに変わりはない。
「み、美弥!?」
 驚く龍之介へ、美弥は微笑みかけた。
「りゅうのだもん。美味しい……とまでは言えないけど、平気だよ」
「美弥……」
 じーん、と龍之介の心が震える。
 自分の出した死ヌル程に苦マズい代物を……他の誰でもない、一番愛しい人が飲んでくれたのだから。
 同時に、美弥がどうしてあれほど美味しそうに愛してくれるのか、何となく納得する。
 自分を愛してくれているからこそ、こんなにまずそうな代物をあれほど美味しそうに食んでくれているのだ。
「それより、りゅう……」
 美弥がもじもじする。
「……欲しい」
 龍之介は口元を押さえ、顔を逸らした。
「頼むから、そういう可愛い事は言わないでってば」
 いつぞやのように理性がぶっ飛んで、美弥をめちゃくちゃにしてしまう。
「それじゃどう言えばいいのよ?」
 美弥が唇を尖らせると、龍之介はもそもそと準備をした。
「言わなくても、ちゃんとするよ」

 ずぬっ!!

 外ならぬ美弥の飲精を見てしまった興奮から龍之介は縮こまっておらず、熱く硬い逸物で美弥を貫く。
「っく……!!」
「ただしっ……しばらくはえっち抜きだからねっ」
 快楽で声を上擦らせつつ、龍之介は諭した。
「腫れさせたくはないからっ!」


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