恋人達の悩み 3 〜後輩〜-10
体中性感帯の塊のような美弥だが、龍之介の経験からすると耳と首は特に弱い部類に数えられる。
初めて肌を合わせた時に胸への愛撫で軽くイッてしまった程だから、乳房の愛撫も相当効果的なはずだ。
その二つを掌と舌のテクニックを駆使して愛撫されているのだから、美弥としては堪らない。
「あ、ふぁ、はっ……!りゅう、も、駄……!」
快楽で蕩けた美弥の顔に、龍之介は満足する。
こちこちに硬くなった乳首を優しくかつ激しく愛撫しつつ、仕上げとばかりに龍之介は囁いた。
「イッて、美弥……」
同時に乳房を愛撫し、耳たぶを甘噛む。
「〜〜〜〜〜ッッ!!」
声にならない声を発し、美弥は軽く達した。
「まだ満足できないかな?もっと鳴かせてあげる」
美弥の呼吸が落ち着いてくるのを待ってから、龍之介はそう囁く。
「っ……!」
龍之介は再び口付けながら、美弥の秘所へ指を這わせて来た。
にゅっ……
指で秘唇を割ると、温みのある液体が指先に絡み付いて来る。
龍之介は指にたっぷりと愛液を絡ませ、膨らんだ小粒を優しく擦り始めた。
「んんんっ!!」
美弥の全身にびくん!と痙攣が走る。
「っ……!あ、やだそれ駄目ええぇ!!」
潤み切った秘裂の中へ龍之介の指が一本侵入してきたため、美弥は思わず腰を浮かせた。
その動きを利用して、龍之介は指を限界まで埋め込む。
「もっと鳴かせてあげるって、言ったでしょ?」
二本、三本……増やされる指が淫らで、美弥は身悶えした。
増えた指がぐにゅぐにゅと、快楽の集合体を刺激する。
余った手が同時に突起をつまみ、唇が体にキスを降らせて来た。
「ひいぃっ!!」
他愛なく、美弥は二度目の絶頂を迎える。
「まだイく?」
そう尋ねつつ、龍之介は耳たぶを舌先で弄んだ。
「や、あ……!」
美弥は力の入らない両手で、龍之介の体を掴む。
その動作をもう十分だという意味に解釈し、龍之介は美弥の中からゆっくりと指を抜いた。
ねっとりと糸を引く愛液が、指にたっぷり纏わり付いている。
龍之介は指から丁寧に、甘美な蜜を舐め取った。
「馬鹿……」
赤い頬をさらに赤く染め、美弥が呟く。
「?……ああ、そうか」
龍之介は、思わず声を出した。
別に汚い物でも何でもないので舐めてしまったが、美弥にしてみればかなり恥ずかしかったのだろう。
それに気付いた龍之介の心の中で、欲情と悪戯心がむくむくと頭をもたげ始めた。
にいっと目を細め、龍之介は美弥と顔を近づける。
「美味しいよ?美弥の……は」
「っ!!!」
卑猥な言葉を囁かれ、美弥は硬直してしまった。
「美味しい美弥のココ、もうちょっと味わわせて貰おうかな?」
龍之介は体をずらし、美弥の足を開かせる。
「や、何……!?」
体中の筋肉が弛緩してしまった美弥は、龍之介のなすがままだ。
「美味しい所、味わわせて貰おうとしてる」
指で丁寧にくじられた秘所は、ぱっくりと物欲しげに口を開けている。
龍之介はその中に、舌を差し込んだ。
「ひぐっ……!」
びくりとのけ反ろうとする美弥の体。
龍之介は内部にたっぷりと溜め込まれた蜜を舌に含ませ、ごくりと飲み込む。
「ひっ……あ、やめっ……て……そん、なのっ……ん、ふうぅ!」
ざらざらの舌に敏感過ぎる箇所のそこかしこを嬲られ、美弥はもぞもぞと体を動かした。
本当はじたばた暴れたい所だが、それができる程に体が弛緩から回復していない。
「今日はもうちょっとご馳走して貰おうかな」
美弥の内股に頬を擦り寄せながら、龍之介が言う。
「な、何っ……?」
何となく嫌な予感がしたらしく、美弥が体をよじるような動きを見せた。
「美味しい体、味わわせて貰おうかなって」
言いながら内股に舌を這わせると、美弥はひくりと足を痙攣させる。
龍之介はしばらく内股を舐め、不安がる美弥が落ち着いてきた頃合いを見計らって……行動を起こした。
内股を這い回らせていた舌を、膝へ移動させる。
「や、何……!?」
膝に何度かキスを落とした龍之介は、舌と唇を臑へ移動させた。
「やっ……!」
「そういえば……足は初めてだっけ?」
美弥のふくらはぎを揉みながら、龍之介は聞く。
美弥はようやく、龍之介が何をしようとしているのか悟った。
「しっ……した事、ないよぉっ!」
素直に言えば止めてくれるかと思い、美弥は懇願する。
「だからお願い止めてっ……!」
龍之介は目を細め、美弥の足の甲にキスした。