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特進クラスの期末考査 『淫らな実験をレポートせよ』
【学園物 官能小説】

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特進クラスの期末考査 『淫らな実験をレポートせよ』act.5-11

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瀬田和馬は15歳9ヶ月の時、初めて私を抱きました。和馬にとって初めての経験でした。
私はその時、ここまで思う相手だとは気付かなかった。ただ単に、また通り過ぎる男の一人としか考えて無かったのです。

しかし、こうしてニ年が経ってしまいました。
キスを重ね、抱き締め合い、ただ眠るだけでも愛しくて。指先が胸をくすぐり、初めて膣に到達された時は震えが走るほど快感でした。
技術も経験も無いまっさらな和馬。退屈だと思ってたセックスとは根本から違っていたのです。
全てが愛しくて。全てが快感に繋がる。心から満たされると身体で知りました。
私はとても幸福な女になれたのです。


瀬田和馬はきちんとしています。
人並みの性欲と理性と本能で私を狂わせます。
ですからこの課題は不適切です。

『今までに無いセックスを考え実践せよ』

私達にとっては毎回が"今までに無い"セックスで、その度に私が狂わされてしまうのですから。

ねぇ薫君。私、凄く幸せなの。こんなに幸せなのって今まで考えた事もなかった。
だから怖い。幸せ過ぎて怖い。
たくさん愛されてセックスした後が一番怖いの。切られてしまうのではないかってね。
今まで私がしてきた事の天罰だなって思う。仕方無いよ。

だから薫君。また私は同じ事をします。一生同じ事をしなければならないのが私の定めだと考えたのです。
でも今回はすぐに立ち直れそうにありません。きっとお酒も増えるでしょう。もしかしたら一生立ち直れそうに無いかも知れません。
だけど行きます。唐突ではありますが、しばらく別の街で生活していくつもりです。

逃げてばかりの人生ですが、彼の人生にとって楽しかった通過点になりたいのです。


P.S.このレポートを瀬田君の代わりにしてね。私が出来る最後のことだし。
あと、月曜に荷物を取りに学校に来ます。美術室に四時までいるから、空きがあったら来て。薫君にはちゃんとお礼が言いたいし。
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瀬田は走った。
美術室は弥生の部屋みたいなものだ。逸る心臓に背中を蹴飛ばされながら、瀬田は必死に階段を駆け下りる。
四時まであと15分。扉の前で膝が震えている事に気付いた。ゆっくり開けようと、静かに開けようと試みるが、気持ちばかりが焦ってしまい荒い音を立ててしまった。


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