Liebes schmerz-2
「あら‥結城くんよ。奈々お気に入りの。」
「ホントだッ!!‥目の保養にな「ぁあッ!!」
「うるさいなぁ‥あたしがまだしゃべっ「あの人!!あたしの王子様!!」
「えぇッ!??どこ?」
「あれッ!!今、ボール蹴った人ッ!!」
「千葉君のこと?」
「千秋ちゃん、知り合いなの!??」
「同じ中学だったわ。名前は千葉奏人。奏でる人って書いて奏人よ。」
「千葉奏人君かぁ‥。なんで今まで気付かなかったんだろう‥」
「奈々がいつも結城君って騒いでるからでしょ。彼、結城君の親友よ。」
「ってことは、千葉奏人は常に結城君の陰になってるってことだね」
「だから今まで気付かなかったんだぁ‥」
「これで星の身柄もはっきりしたことだし‥あとは優衣ね」
「千秋ちゃん‥星って(汗)」
「優衣ッ!!今からアドをゲットすべく行動すべしッ!!」
「うーん‥結城君にアド教えてもらおう。」
「ちょっと待って!!優衣、結城君のアド知ってんの!?」
「結城君のは知らないよ。でも今、席が隣だからしゃべ「なんで早く教えてくれないのッ!??そんな大事なことッ!!」
奈々ッ‥首絞めないで‥
「昨日、席替えしたんでしょ?さっき優衣が言ってわよ。奈々が聞いてなかったんじゃない?」
「言ってたの?」
とりあえず首を縦に振るあたし‥。
「だから放してあげなさい。優衣、顔が青い。」
「あッ!!ごめんネ。」
ふぅー‥苦しかった‥。
あたし、そんなこと言ったっけ?
「千秋ちゃ‥」
聞こうと思ったら、千秋ちゃんがちょっと笑って、口元に人指し指をあてた。
やっぱり千秋ちゃんはすごいなぁ‥。
「奈々、もぅすぐチャイムが鳴るから教室戻りましょ」
「うん、じゃぁまた帰りね優衣!」
「うん、じゃね。」