恥ずかしがりやのあなたとわたし-4
「や・・山岡大紀・・・君は?」
「私は・・・佐藤由紀」
言い終わると同時に扉が閉まり、電車はガタンゴトンと走り出して行った。
由紀はいつまでも胸のドキドキが収まらなかった。
由紀も今まで恋をしてきたことはあるがそれは皆がカッコいいと言う人だけであり、山岡の様なタイプの人はあまりしゃべらない事も手伝ってあまり知り合う事がなかったのである。
「山岡君かぁ・・・」
その日はなかなか寝ることが出来なかった。
由紀は恋に落ちたようだ。