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恥ずかしがりやのあなたとわたし
【青春 恋愛小説】

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恥ずかしがりやのあなたとわたし-3

「あ、あのあ、ありがとうございます!」





相変わらず緊張してしまう由紀だったがそれと同時に一つの疑問が浮かんできた。





「な、なんで・・」





先に繋げる言葉が見つからないのと顔が赤くなるのを感じて、それ以上言葉が出なかったがどうやら理解してくれた様だ。男子は





「あの・・・電車の中に定期が落ちているのを君が降りた後見つけて引き返してきたんだ」





一気にそこまで言い切ると男子高校生は黙り込んだ。





由紀もとても自分からしゃべる勇気はなく、沈黙の時間が続いたが、由紀はこの時間が嫌いではなかった。





やがて電車が到着し、沈黙が破られる。





「じゃ・・・電車来たから」




男子高校生が電車に乗ろうとする。





「あの・・・名前を教えてください!」





由紀はその自分の大胆さに驚いた。男子高校生も面食らったらしく、目を丸くしていた。


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