「お母さん…〜冬香視点〜」-6
「またリセットして、最初からやり直そうね」
「冬香っ」
ザクッ
ザクッ
紅い血が飛び散る。
これでごたごた言う奴は誰もいない。
全ては私の計画通り……
母の罪は私のもの。
私がみんなを守ってあげる。
安心してね。
「おば………さん?」
あら?春美?
来るのが早いんじゃない?まぁもうどうでもいいけど。
せめてこの物の整理はしたかったなぁ……
「だめだよぉ春美。言われた通りにしなきゃ。」
「全部………きみがやったのか?」
「そうだよぉだってお母さんもお父さんもだらしないんだもん。」
「冬香っなんでっ?」
使えない警察が今更何を言ってるの?
ちゃんと聞いててね?
私が全部やったのよ。
「とにかくそれを捨てるんだ冬香くん。」
警察が慎重に私に詰め寄る………
でもダメ。
私達はやり直すんだから。私もリセット。
私も……………消える。
「やぁだ。だって……くくっはははっあはははははははははは」
「とぅか……」
「私も死ぬから」
「冬香!いやあぁ」
込み上げたのは痛みと安心感。
聞こえたのは、春美の声……
春美には………リセットした後にも会いたいな。
みんながいて、
前みたいに、
お婆ちゃん
お父さん
お母さん
私に春美。
今度はうまくできるよね?
ねぇ?お母さん………………………