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「淫らな研修〜受付嬢奈緒の場合〜」
【OL/お姉さん 官能小説】

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「淫らな研修〜受付嬢奈緒の場合〜」-1

1階のフロアスペースの奥に、受付はあった。
奈緒はそこで、来客の対応に追われていた。

彼女は新人の中で、そのひときわ目を引く美貌と、愛くるしい笑顔を買われ、受付嬢として抜擢されたのだった。

来客を誘導し終えた彼女は、椅子に腰を降ろした。だが……。
先程から奈緒の動きがぎこちなかった。表情もいつになく恐ばっている。
その時、受付の内線が鳴った。
やはりぎこちない手付きで、彼女はコードレスの受話器を取った。
「…はい、受付です」
「調子はどうだ、奈緒」
「せ、先輩…」
内線の相手は、同じ総務部の先輩である勇輔からだった。
「表情が固いぞ、奈緒。研修なのに、それじゃあ及第点が付けられないなぁ」
勇輔は、受付を映し出しているモニターを眺めながら話しかけていた。
そこは普段は保安室として社員の出入りは禁止されている。しかし、受付の研修にはモニターを使うのが最適だというもっともらしい理由で、勇輔がその部屋を借りきっているのだ。
「で、でも…」
「でも、何だ?」
奈緒が、斜め上にあるカメラをチラッと見ながら続けた。
「こんな状態だから…」
勇輔は内線電話のコードを指に絡ませながら、保安室の椅子にもたれかかった。
「こんな状態?バイブを自分のオマ○コに差し込んでる状態、てことか?」
単刀直入に言われて、奈緒はうろたえた。
「…先輩、周りに聞こえたりしたら──」
「心配ないよ。それよりも…」
勇輔はのんびりした動きで、煙草に火を付けた。
「それくらいのことで業務に支障をきたすようじゃあ問題だなぁ。プロとしては…」
「あ、すいませんっ」
話の途中で、プツッと電話が切れた。

勇輔がモニターを確認すると、奈緒の立ち上がっている姿が映し出されていた。
「来客か」
勇輔はにやけた表情を浮かべると、用意してあったスイッチを手に取った。
受付用のモニターは、音も拾うことができる。いらっしゃいませという奈緒の声が、きれいに聞き取れた。
勇輔は、モニターを確認しながらタイミングを見計らった。
来客の訪問先へ内線を終えると、奈緒が顔を上げた。その瞬間、勇輔はスイッチを押した。
ビクンッ!
電流が流れたかのように、奈緒の体が揺れた。表情が、硬直したまま動かない。
受付の前に立つ男が、怪訝そうに彼女を覗き込んだ。
「…す、すみません…あの…」
奈緒は、動揺を隠し切れなかった。彼女の奥まで入り込んでいるバイブが、突然激しく震え始めていたのだ。
奥に伝わる予期せぬ刺激に、出してはいけない声が思わず漏れそうになるのを、彼女は必死に堪えた。
「…あちらの…エレベータから3階へ…お上がり…下さい」
来客は、まだ彼女を気にしながらも、エレベータに乗り込んで行った。
それを見送った奈緒は、寄りかかるように椅子へ座り込んだ。
まだバイブは震え続けている。
荒くなった呼吸が、彼女の肩を上下に揺らす。目をギュッと閉じ、細い眉を寄せた表情は、彼女の妖艶さを滲み出していた。


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