「淫らな研修〜受付嬢奈緒の場合〜」-2
内線が鳴る。相手はもちろん勇輔だ。
「来客時の内線の切り方、あれは失格だぞ奈緒。ああいう場合は──」
「勇輔先輩…」
奈緒は堪らずに口をはさんだ。
「…振動が…急に…」
受話器を通して、彼女の乱れた息遣いが届く。それを楽しそうに聞きながら、勇輔はスイッチを切った。
「振動?バイブがか?」
「あ……止まった…」
何事も無かったかのように、勇輔は続けた。
「さっきの客、変な目でお前を見てだぞ。接客をいちから指導しないといけないかもな」
受話器を片手に、奈緒がカメラに顔を向ける。
「でも先輩、本当にさっきは突然…」
モニター越しに、彼女と視線が合った。美人だな、と改めて勇輔は思った。
「突然?こうなったのか?」
奈緒を見つめながら、再びスイッチを入れる。
「あぁっ…」
不意を突かれ、奈緒の口から喘ぎ声が思わず漏れてしまう。
「先輩?先輩が…んっ…だ、だめぇっ…」
さっきよりも更に激しく暴れ始めるバイブに、奈緒は前屈みになり苦悶の表情を見せる。
「言ってなかったかな、奈緒の奥まで刺さってるバイブはリモコン式なんだよ」
「うそっ…と、止めて…んっ…下さい…」
「止める?今日は研修だぞ、奈緒。これくらいの事に対応できなくてどうするんだ」
「…そ…んな……あっ…ぁぁっ」
ブブブッという微かな音と共に、彼女の艶めかしい声がフロアに漏れ響いていく。
身悶えている奈緒が映るモニターに、勇輔は顔を近付けた。
「受付がそんな声を出したらいけないなあ」
いくつかのモニターを見て人の出入りが無いことを確認すると、彼は別のスイッチを押した。
同時に、バイブの先端が勢いよくグラインドを始めた。
「はぁっ!…や、やめっ…あっ、あぁーっ!」
先端に付いているイボイボの突起が、振動しながら襞の奥を性急に掻き回し始める。その激しい刺激に、僅かに保ち続けていた奈緒の理性が失われていく。
「だめっ!…だめ…あっ、あっ、あぁっ!」
フロア中に彼女の抑えきれない淫らな声が響き渡る。
ミニのタイトスカートがずり上がるほどに、両足が大きく開いていく。縮めていた彼女の背中は、逆に後ろへと弓なりに反りかえっていった。
「んんっ!…はぁっ、アアァァーーッ!!」
叫びに近い歓喜の声と共に、奈緒の下半身がビクビクッと痙攣する。
奈緒が昇りつめたのを見届けると、勇輔は煙草の火を消し、手元のスイッチを切った。
受付の電話が鳴る。
その呼出し音に我に返ると、奈緒は受話器を取った。
「…はい…受付…です」
呼吸が整わず、はぁはぁという荒れた息遣いが漏れる。
「会社の受付で髪を振り乱しながら悶えるなんて…有り得ないな」
「先輩……こんなの…もう…」
紅潮した顔で、奈緒はカメラを見上げた。
「イッたんだろ?」
勇輔が単刀直入に聞いた。
「ぁ……そ、それは…」
カメラから思わず目をそらす奈緒。
「イッたんだよな、奈緒。答えるんだ」
暫く無言の後、彼女はか細い声で答えた。
「……は…ぃ」
「業務中なのに我慢できなかったのか?…淫乱だな」
「ぁぁ…」
奈緒は下唇を噛み締め、整った顔が恥辱に歪んでいく。
勇輔は次の煙草に火をともすと、再びスイッチを手に取った。
「まだ研修の時間はある。もう一度チャンスを与えてやるよ」
カチッと、スイッチが押される。
「…ぁぁ!…ま、またっ?!…だ…めぇっ…」
バイブが、再び彼女の中で震え始めた。
「今度はちゃんと研修通りに仕事をこなしてもらわないとな」
「そんな…もう…これ以上は…ぁぁっ!」
達したばかりの奈緒の体は、更に敏感にヒクヒクと反応を繰り返してしまう。
追い打ちをかけるように、勇輔は別のスイッチを押す。