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俺と俺様な彼女
【コメディ 恋愛小説】

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俺と俺様な彼女 〜出会い〜-3

〜エピローグ〜
「ただいおわぁーー!?」
「ああ、お帰り、親父。」
「す、数馬!?この毛むくじゃらはなんだ?」
「見ればわかるだろ?猫だよ。」
「何でその猫がこの家にいるんだ!?」
「今日拾ったんだ。親父、頼む。俺がちゃんと面倒見るから飼うの許してくれ。」
「だ、駄目に決まってるだろ!!俺が猫が苦手なの知ってるだろ!?」
「頼むよ、親父。」
「駄目だ!!母さんからも何か言ってやれ。」
「私は構いませんよ。数馬も大きくなったし、昼間は一人だから退屈だし。」
「ほら、母さんもああ言ってるし。頼むよ、親父。」
「とにかく駄目だ!!他の飼い主が見つかるまでは構わんが家で飼うのは駄目だ。」
「・・・どうしても駄目か、親父?」
「どうしても駄目だ。」
「・・・親父の部屋の本棚の裏、何がある?」
「!?お、お前なんで知ってる・・・」
「たまたまな。あれが母さんにバレたら確実に小遣い減らされるよな?」
「・・・実の親を脅す気か?」
「頼むよ、親父。どうしても飼いたいんだ、この猫。」
「・・・絶対自分で面倒を見ろ。それが条件だ。」
「ああ、わかってる。サンキュー、親父。」
「まったく・・・。」
「良かったな、ミー。」
『みゃあ〜。』
「なぁ、数馬。そのミーというのは猫の名前か?」
「そうだよ。」
「さんざん反対してなんだがもう少しひねったらどうだ?」
「いいんだよ。俺の名前が充分ひねられてるんだ。この猫は平凡な名前にしたいんだよ。」
「・・・そうか。」
「ほら、ミー。この人が俺の父親だ。」
「や、やめろ。それ以上近づけるな。」
「いいじゃねーか、これから一緒に暮らす家族だぞ。ほら。」
『みゃあ〜。』
「はは、懐いてるじゃん。」
「・・・」
「親父?」
「な、なんだ?」
「親父、一瞬可愛いとか思っただろ?」
「ばっ、そんなわけあるか!!・・・風呂入ってくる。」
「ミー、良かったな。気に入られたみたいだぞ。」
『みゃう〜。』
「はは、しかしあれじゃ、親父完全にツンデレだな。」
『みゃあ〜。』
「苦労するぞ、ミー。頑張れよ。」
『みゃあ〜〜。』
「はは。」


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