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俺と俺様な彼女
【コメディ 恋愛小説】

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俺と俺様な彼女 〜出会い〜-2

二分ほど経ち、男の子は離れた。やっぱり思ったとおりだった。世の中所詮そんなものだ。
私は男の子がある程度離れるのを待って猫を拾おうとした。一昨日母さんが従兄弟が動物を飼いたいらしいと言っていた。ちょうどいい。一石二鳥というものだ。それに従兄弟が駄目なら私が飼ってもいい。流石に一度拾ったものをもう一度捨てるほど私も非情ではない。

そんなことを考えながら近づこうとすると男の子が急に立ち止まった。
「だぁぁーー、ちくしょう!!」
(びくっ!?)
「ほっとけるかってんだ、ちくしょう!!」
男の子はいきなり叫んでダンボールを担いで行ってしまった。

・・・訳がわからない。何だったんだ、今のは?あの男の子がダンボールを担いでいったということは飼うということだろうか?たぶんそうだろう。まさか食べることはあるまい。

あの男の子の目・・・あんな目初めて見た。なんだろう、仕方なさと優しさが混ざった様な・・・。


どのくらい経っただろうか。気づいたら一人公園で突っ立っていた。これでは私が変質者だ。私は慌ててその場から立ち去った。本屋に行くことなんかもうどうでもよかった。頭にあの男の子の表情が焼き付いて離れなかった。

少しだけ私の生活に色がついたような気がした。

〜次の日〜
「保奈美〜、ここ教えて〜。」
「宿題ぐらい自分でやっときなさいよ。」
「いや〜、うっかり忘れてて。」
「まぁいいわ。ここはね。」
「あり?なんか機嫌良くない?」
「そう?」
「うん。普段だったらもう二、三文句言うのに。」
「・・・じゃ、頑張って。」
「ああーー、嘘です嘘です。謝るから見捨てないでください。」
「・・・まったく。」

「で、こうなるの。」
「なるほどね。サンキュー。」
「次からは自分でやりなさいよ。」
「はいはい。あ〜あ、頭も良いし綺麗だし、その性格さえなかったらパーフェクトなのに。」
「・・・」
「気になる人とかいないわけ?」
「いるわよ。」
「そうよね、あんたにそんな人いるわけってうっそぉぉおおーー!?!?」
「すごいわね、そんな反応吉本以外で初めて見たわ。」
「え、ちょっ、保奈美好きな人いるの!?」
「好きな人じゃないわよ。気になる人。」
「あんたの場合同じことよ。あんたが気にかけるなんて。・・・まさか犬とかそういうオチじゃないでしょうね?」
「ちゃんと男の人よ。」
「うっわーー・・・。保奈美でも恋とかするんだ。」
「ちょっと・・・」
「え、だれだれ?私の知ってる人?」
「さぁ?私も知らないから。」
「え、なに、ひょっとして一目惚れ?」
「・・・そんなものなのかな?よくわからないけど。」
「うっきゃぁああーー!!かゆい、なんかかゆい!!」
「怒るわよ。」
「ごめんごめん。あまりにも衝撃的だから。」
「はぁ、言うんじゃなかった。」
「で、いつ、どこで、どうして?」
「なんでそこまで言わなきゃいけないのよ。」
「ここまできたんだから言っちゃいなよ。帰りなんか奢るからさ。」
「・・・昨日、公園でね。」
「昨日!?めっちゃ最近じゃん。どんな人なの?俳優並みにかっこいいとか?」
「う〜ん、顔は普通かなぁ。」
「そうよね〜、保奈美は顔で選びそうにないしね〜。じゃあどんな人だったの?」
「大声上げて段ボール箱担いでいった。」
「・・・なにそれ、変態?」
「さぁ?」
「え、ちょっと待って。保奈美が気になるってのはその人?」
「そうよ。」
「気になるって物騒だから気になるってこと?」
「ううん、感情的には恋愛感情に近いと思うわよ。」
「・・・マジで言ってる?」
「うん。」
「・・・あんたやっぱり変わってるわ。」
「ふふ、かもね。」
「・・・なんかむかつくわね。」
「まぁまぁ。ほら、そろそろ授業始まるわよ。」
「でもどうすんのよ?そんなどこの誰かもわからない男にもう一度会おうなんて、運命でもない限り不可能に近いわよ。」
「別に、ただ気になるってだけだから会えなかったらその時はその時よ。」

運命なんてもとから信じていない私だ。その運命が一年後、向こうからの告白というおまけつきでやってくるなんて想像すらできなかった。


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