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自分の気持ち
【初恋 恋愛小説】

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自分の気持ち-2

少しして、自分を見上げてこう言った。
『これって冗談じゃないよね?』
それまで時々冗談を言ったりしてはいたんだけどさ。恥ずかしくて目は合わせられなかったんだけど、少し苦笑いした感じでこう言った。空の方を向いて。
「そういう冗談、俺が言うと思う?」
すると彼女ははにかみながら下を向いて、ギュッと抱きつきながら
『思わない』

 嬉しかった。頭を少しなでて、両手で彼女を抱きしめた。

少しそのままでいた後、一緒に駅に向かった。電車が違うのでこの後別々になったんだけど、しばらくしてからメールが届いた。彼女からだった。
 『明日からまたよろしくね・』
 その日は勉強できる訳もなく…




それから時々夕ご飯を食べたりした。でも、ちゃと頑張って、一緒の大学に受かろうって励ましあって勉強を続けた。


 でも…


 結果は別々の大学に行くことになってしまい、遠距離恋愛になった。時々会いに行ったり、休み中には一緒に遊びに行ったりしたんだけど…彼女が持たなかったため別れることになった。何でもっと会いに行かなかったのか、毎晩悔やんだ。
 別れる時ではないんだけど、会いに行った時にこんなことがあった。彼女の部屋で、2人でゆっくりしていたら
 『こんなつらい思いをするなら、好きにならなければ良かった』
 そう言って泣いていた。あの時の泣き顔が今でも忘れられない。悲しませて申し訳ない気持ちと、歪んでるかもしれないけど自分のことを思ってくれてるために泣いてくれたのが嬉しいって気持ちと、両方が自分にあった。


それ以降は予備校の同窓会みたいな集まりで時々会ったりと、今ではいい友達という関係でいる。この結果は残念だけど…最初の相手がこの子で良かった。心からそう思っている。


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