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自分の気持ち
【初恋 恋愛小説】

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自分の気持ち-1

 自分が初めて付き合った女の子のことを話そうと思います。その子と別れてから他の女の子と付き合ったんだけど…たまにその子のことが思い出されるから、いい加減自分でけじめつけようと思って。
 自分は大学受験の時に1年間浪人したんだけど、そのことがあったのはその年の秋だった。11月11日。ちゃんと勉強するべき時期だったんだけど…どうしても一緒にいて欲しかった。その子がいない時、寂しくてどうしようもなかったんだ。
 初めて会ったのは現役の年の3月。友達の元カノだった。受験の結果、僕とその子は4月から浪人することになり、偶然にも一緒の予備校に通うことになった。予備校では色々話をしたり、一緒に勉強したりと、次第に仲良くなっていった。

この日は自分は予備校の自習室で遅くまで勉強していた。その子も一緒だった。普段は割と早めに帰る子だったんだけど、その日は遅くまで残って頑張っていた。結局自分ら2人は自習室が閉まるまで勉強していた。終了時間になると勉強道具をまとめ、自習室を出た後に一緒に駅へ歩いていった。
 この時…もっと一緒にいたいと思ったんだ。次の日にも会えるってわかってたんだけど、衝動的かもしれないけど…もう離れたくなかった。それだけ一緒にいた時間が自分の中で大きいものになっていたんだ。
話が少し途切れた後…その子に言った。
 「あのさ…俺○○にずっと傍にいて欲しいんだけど」
 やっぱりその子は驚いていた。後で聞いたんだけど、その時は全くそういうことをするとは考えてなかったそうだ。
 『少し歩ける?』
とその子が言ったので、駅には向かわず2人で黙ったまま駅とは別の方向に歩いていた。自分としては周りに人がいない所を探していたんだけどなかなか見つからず、その子に
 『どこまで行くの?』
と言われてしまった。結局少し微妙な場所で止まった(この時は決まりが悪かったな)。
 そこには人はいなかったんだけど、線路の近くだったから少し音が気になる所だったなぁ。
しばらく2人で立っていた。お互い話をする訳でもなく、向き合う訳でもなく。自分は目の前の駅のホームを見ていた。
 『どうしてそう思ったの?』
 と言われた。自分は思っていたことを話した。正直に、気取らずに。その子は頷きながら静かに聞いてくれていた。

しばらくした後、またお互いに黙った時間が続いた。この間、自分は
 (断られるかな…)
とか
 (この間がずっと続いたらどうしたらいいんだろう?)
とか、ゴチャゴチャと頭の中で考えていた。ずっと遠くのビルを眺めていた。考え事で頭が一杯だったってことと、それ以上その子を見ることができなかったって訳があって。



その時…


体の前に何かがもたれかかってきた。驚いて見てみると…その子だった。
 (これって…)
彼女は向き合うようにしてもたれかかってきたんだ。身長差30センチ弱だったから、その子の顔がちょうど自分の胸あたりだったと思う。
 正直、最初どうしたらいいかわからなかったんだけど…そっと彼女の周りに腕をまわした。こんなこと言うのも変だけど…柔らかかった。抱きしめてる実感はちゃんとあった。女の子らしかったというかそんな感じ。嬉しかった。彼女が自分のすぐ傍にいる。彼女が自分の腕の中にいる。彼女の温かさが伝わってくる。そう思った時、本当に嬉しかったんだ。


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