natulal reration.4〜SIDE 絢〜-1
やば…慌てて教室出たから鞄忘れて来ちゃった。
行くの気まずいな…
でもないと家入れないし。
私は諦めて教室に戻ることにした。
「ぁぁっん!!ぁあっっ」
この声…女の人の喘ぎ声…?
教室でなんて、大胆。
一体誰が…
「ゅう…ぅん!!き…て、っぁあん」
悠ちゃんと…山本さん…
恋人なんだからあたりまえ。
私に触れたように山本さんに触れないで。
その甘い声で囁かないで。
その唇は手は声は、私だけのものの筈…なのに。
頭ではわかってるつもりだったけど実際見てしまうとショック…
逃げてしまえばいいのにきっちり見ている私。
本当に馬鹿。
悠ちゃんは幼なじみって言ったのに
完璧山本さんに嫉妬してる。
山本さんが羨ましい。
私も悠ちゃんに触れられたいよ…
私は気付くと秘部に手をやっていた。
一番敏感な場所をまさぐりながら
入り口へ指を挿入する。
「っ…ぁ…」
二人に気付かれないように声を押し殺す。
私…山本さんを自分と重ねて見てる。
あんなふうにされたい。悠ちゃんに触れられたい、触れたい。
入れている指を強くしていく。
悠ちゃん…好き。
「…っぅんん」
‥…━!!!
山本さんと同時に果てた。
終わったみたい…。
バレちゃう…さっと私は上の階に逃げた。
少し時間を置いてから教室へ行くと二人の姿はなかった。
私は鞄をとって帰り道を急いだ。
なんで…鞄忘れたんだろ。あんなの見たくなかった。
山本さんを愛してる悠ちゃんなんか…
私に飽きたのかな。だからやめにしようって言ったのかな。
放心状態になりながら歩いてると翔くんがこっちに向かってきた。
泣いているのを見られちゃったかな。