natulal reration.4〜SIDE 絢〜-2
「どうかした?なんかあったの?」
心配そうに尋ねてくる。
「な…んにもない…よ。…ふぇっ」
優しいことばをかけられて涙がこぼれ落ちた。我慢しようって決めていたのに。
「なにがあったかはわからないけど、辛いときはいっぱい泣かなきゃ」
私は子供みたいにわんわん大泣きした。
すごく格好悪い…。
その間翔くんはずっと頭を撫でていてくれた。
本当にありがとう…翔くん。こんなに優しい人、そうそういないよ。
なのに私は悠ちゃんが好き。
忘れなきゃいけないってわかってる…
やっぱりこのままじゃだめだ。
気持ちを伝えて玉砕しよう。
そう思って私は久しぶりに悠ちゃんにメールを送った。
『話したいことがあります。すぐ帰るから部屋に行ってもいいですか?』
送信
なんて返ってくるかな。だめって言われたら立ち直れないかも…
それでも気持ちを伝えなきゃいけない。
前に進む為に。