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誘惑
【幼馴染 官能小説】

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誘惑2 〜Boy Friend〜-3

「無理矢理人を襲っておいて、二度目をしようなんて思わないの!」
体を引っ付けていたら誘惑に負けるので、私は体を翔太から引き剥がした。
本当は、私だってシたいんだけど。
ここで負けたらいちおう年上で、そういう事にブレーキをかけるべき私の役割はいらなくなってしまう。
それに、もう一つ理由が……。
「ほら、リラックスしたんだから勉強の続きしないと!」
私は体を屈め、捨てられた服を拾おうとしたのだけれど……これがいけなかった。
体を屈めると、ちょうどお尻を翔太へ向ける格好になってしまったのだ。

ずちゅうっ!!

「ひぎゃっ!?」
いきなり熱いモノが体内に入って来て、私は悲鳴を上げる。
後始末をしていなかったものだからソコはまだぬるついていて、翔太をあっさり咥え込む。
「我慢できませんって」
翔太は私の腰をがっちり掴み、ズンズンとアレを打ち付けて来た。
「やああああっ!?」
初めての後背位で、私は鳥肌になってしまう。
「あ〜……櫻、やっぱりサイコー」
ぐちゅぐちゅと音を立てて私の中を掻き混ぜながら、翔太は言った。
「やあっ!しょっ……激しっ……!」
私は悲鳴を上げる。
激しくなりやすい後背位だという事を差し引いても、これが運動の得意な翔太本来の動き方なんだろうか?
だとしたら……気を使ってくれてたんだ……。
で、でも……激し過ぎて息、できなっ……!

ドクッ!!

「あ。」
翔太のアレが、いきなり中で弾けた。

びゅっ!びゅくっ!どくどくどくっ!!

二度目とは思えないくらいたくさん……って、あああああぁ。
「だっ……から二度目はしたくないって、言ったのにいぃ!!」
私は思わず叫ぶ。
私が二度目を拒む理由が、これだった。
連戦すると翔太はイキやすいくせに、ペースが掴めていないのだ。
だから往々にして、中出しされてしまう。
人がせっかくゴムを買っても着けたがらないくせに、だ。
「もー頭きた!ちゃんとゴム着けるようになるまで、エッチ抜き!」


そして、大晦日。
テレビ番組を見るのも飽きて、私は年越し蕎麦を啜った後は自分の部屋に籠っていた。
いちおう十二時過ぎまでは起きて、年越しの挨拶くらいはするつもりだけど。

トントン

マンガを読んだりラジオを聞いたりして時間を潰していたら、窓を叩く音がした。
近付いてカーテンを開けると、済まなさそうな顔をした翔太がこちらを覗いている。
「……何?」
――エッチ抜きと言われた翔太はさんざん文句を言ったけれど私の意思が変わらなかったので、この間から少し気まずい状態になっていた。
「話……させて?」
翔太が身を乗り出して来たので、私は翔太のためにスペースを空ける。
身軽に私の部屋へ乗り込んで来た翔太は、腕を伸ばして私を捕えた。
「……何よ?」
私はわざと、冷たい声を出す。
でも……翔太の体、あったかい……それに、やっぱり筋肉付いてる……。
「謝りたくて、来ました!ごめんなさい!!」
「何をどう謝るの?」
「俺……櫻に甘えてた。何かあったら傷付くのは、櫻の体なのに……そういう事、全然考えてなかった」
「……一体どういう風の吹き回し?」
なおも冷たい声を出す私。
「その……雑誌めくったらさ……そういうの、書いてあって……いざって時に犠牲になるのは女の体なんだから、って」
……分かって、くれたのかな?
「ごめんなさい!!反省、してます!!これからは、きちんとゴム着けます!!だから、仲直りして下さい!!」
私を抱き締める翔太の腕が、細かく震えている。
捨てられるの……恐いんだなぁ。
あ、ヤな優越感。
「ほんとーに、反省してる?」
翔太は声を出さず、ただぎゅっと私を抱き締めた。
「……櫻に、愛想尽かされたら……俺もうどうすればいいのか、分からない」
「ふーん」
反省……したらしい。
「お願い……します。仲直り……して下さい」
私は答える代わりに、翔太を抱き締めた。


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