reality ability‐第1話‐天界、大都市center circle‐-8
‐翌日‐
全員は集神城の閲覧の間に集まっていた。
「‥‥さて、皆さん、準備はいいですか?」
全員を一回見てから、螺樹が言った。
「大丈夫だ。問題はない。‥‥あるとすれば、織音をどうにかしてくれ‥‥」
皇希の言葉の意味は読者には理解出来ないであろう。何故か、織音が皇希を無言で睨み付けていたのだ。
もちろん、理由は昨日の皇希の行動であるが、皇希は謝りもせずにいたから特にきついはずだが、皇希は余裕だった‥‥。
「‥‥皇?‥‥私が悪いのかしら?」
すると、織音が明らかな作り笑顔で言った。
「‥‥‥」
やはり、無言の皇希であった。
「‥‥‥」
「‥‥‥」
『‥‥‥』
暫し、皇希と織音が作り出した雰囲気に周囲にいる螺樹たちは圧倒されていた。
「‥‥私は皇の事を思って言ったのよ?なんでわからないのよ?」
「‥‥俺は奴らに負ける気は無いから、大丈夫だ。」
「でも!」
「それに昨日、うそ寝をして聞いていた織音に言われたくないな。」
「うっ!」
「更に仁の時に攻撃して、さりげなく鍛え上げてた事もあったしな。」
「うっ!!」
‥‥‥どっちもどっちであったようだ。
‥‥とりあえず、そんなこんなで各々の目的地を目指して四ヶ所の出口から、皇希たちは出ていった。‥‥願わくは再会すること祈って‥‥
続く