reality ability‐第1話‐天界、大都市center circle‐-5
「なんでよ〜〜!」
‥‥貴女はこのその他小説のカテゴリを変えるつもりですか?‥‥まぁ、それは置いといて。
全員は疲れていたせいか、直ぐに寝たようだ。いや、例外がいた。
‐復旧中の集神城・皇希自室‐
「‥‥‥」
皇希は背もたれがある椅子に寄り掛かっていた。
〈コンコン〉
すると、扉が叩かれた。
「俺だ。皇希君、話があるのだが。」
「‥‥いいですよ、凰輝さん。入ってきて。」
〈ガチャ〉
「夜にすまないな。」
「いえ‥‥」
凰輝は近場にあった椅子に座った。
「‥‥なんですか。」
「‥‥‥」
凰輝は真剣な眼差しと無言の威圧感で皇希を見ている。
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥辛くないのか?」
「何がですか。」
「‥‥頑固者だね。」
「意味がわかりませんけど‥‥」
「さっき、トイレに行ったのは、生身で“禁断詠唱”のダメージなんだろう?」
「‥‥流石ですね。わかってましたか。」
「ああ。それに司義莉様が言っていたのでな。」
「そうですか。」
「それから皆を分散させたのは、君は皆には迷惑を掛けたくないと思っているからだろう?」
「‥‥‥」
「本当にそれが正しいと思っているのか?それが君自身を苦しめているのだぞ?」
「‥‥‥」
「‥‥‥すまない。つい我を忘れてしまった。」
「いえ。しかし、これが俺の“答え”で、“真実”です。」
「そうか。だが、織音様の気持ちはどうするつもりだ?」
「そこにいる“神”には、俺では“答え”を出せません。」
「えっ?」
〈ガチャ!〉
「なんでわかったの?気配は消したはずよ。」
とそこに、織音が驚いた顔で入ってくる。
「‥‥‥言ったろう?俺は織音のお世話にはなりたくない、と。」
「だから!その理由を聞いているのよ!?」
「‥‥なるほどな、俺の部屋に入ってこようとしたのは、この事を聞きに来ていたのか?」
「そうよ!‥‥文句あるの?」
「‥‥ふぅ。‥‥仕方ないな。」
皇希は溜め息をし、静かに立ち上がった。