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fantasy ability
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reality ability‐第1話‐天界、大都市center circle‐-6

「‥‥織音、ちょっと近寄ってくれるか?」
「な、何よ?」

織音は戸惑いながらも皇希へと近寄った。

「‥‥悪いな。」

〈ドスッ〉

「ぐふっ!‥‥こ、皇?‥‥なんで?」

すると、皇希が近寄ってきた織音の腹を軽くだが殴った。倒れ崩れかけた織音だが、皇希が抱き止めた。
その様子を見ていた凰輝は、急に部屋から出ていこうとした。

「‥‥‥」
「どうしたんですか、凰輝さん?」
「‥‥何も言ってないのだが?」
「‥‥‥」
「‥‥すまない。」
「‥‥いえ。‥‥出来ればここに居てくれませんか?」
「‥‥断る理由はないな。わかった。」
「‥‥ありがとうございます。」
「いや‥‥」

立ち上がった凰輝は、再び椅子に座った。

「‥‥‥」

皇希は気絶している織音をベッドに眠らせ、皇希もまた椅子に座った。

「‥‥‥」
「俺は君の考え方がわからないよ。」
「‥‥悪く言えば、自己犠牲型‥‥」
「良く言えば、周囲安全型か‥‥」
「そう言うことです。‥‥目の前の“死”はいつ見ても嫌ですから‥‥。」
「‥‥‥」

皇希は織音を見つつ、凰輝と話している。

「‥‥凰輝さんは?」
「慣れているとは言えないが、倒さなければ俺が殺られてしまうからな。‥‥仕方ない事だ。」
「‥‥‥」
「君のその“力”は最強に近い‥‥。殺られる事はないだろう。」
「“力”には何通りの使い方があります。俺は“正しい”と思われる使い方をしたいです。」
「しかし、相手といえど、“死”は慣れてないのだろう?」
「はい。」
「‥‥‥君の気持ちはわかりたいが、それではいけない。」
「‥‥どういう事ですか?」
「君にとって、相手でも“死”は嫌な事かもしれない。だが、“死”は必ずやってくる事だ。この事を忘れないでくれ‥‥」

これを聞いた皇希は、凰輝を睨んだ。

「どうした?」
「凰輝さん。何故、俺の心の“闇”を知っているですか?」
「司義莉様の言う通りだな。君はこの戦いの意味に気が付いているな?それも、君の正体も【真】の意味も‥‥」
「ッ!‥‥確かに俺は気が付きました!」
「何を慌ているんだい?皇希君?」

凰輝はまるで司義莉のように喋り、皇希を更に動揺させた。


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