doll U-5
『智花。犬はそんなに姿勢高くないよ。ほらもっと低く、ちゃんと四つんばいになって』
智花の意志とは無関係に腰を落として四つんばいになる。ただ裕奈に命令されるがままに犬としての散歩が続けられる。
『裕奈。いい加減にやめないとあたし本気で怒るよ』
智花は足の自由を確認する。どうやら薬の効果は全身に回ってはいないようで左足は多少の自由がきくようになっていた。智花は裕奈の様子を見ると左足で蹴りあげる。
しかし、裕奈はそれを簡単に避けて蹴りあげた足首をつかんでいた。智花は大股開きという屈辱的な格好を取らされることになる。
『智花。あたしこんなしつけのなっていない犬に育てた覚えはないよ。ご主人さまにこんなはしたない姿見せていいと思っているの?罰としてしばらくこの恥ずかしい姿でいなさい。』
智花の桃色の花びらが丸見えの状態にさせられ智花の顔がすぐに熱くなる。
『離してってば。見えちゃう。お外で足開いちゃって、あたしもうお嫁にいけないじゃない』
『じゃあ、あたしのお嫁さんにしてあげる』
裕奈が平然とした様子でそう言った。
『馬鹿。そう言う問題じゃないでしょ。これじゃお嫁どころか明日からまともな人生おくれそうにないじゃない』
そう言うと同時に智花の身体が震えた。薬の効果があるとはいえ、外の寒さは智花の下腹部に尿意を誘っていた。
今までは裸で外に散歩という異常な状況にうろたえていたが、考えてみれば智花はしばらく自分がお手洗いに行っていなかったことに気付く。
『どうしたの智花。急に静になっちゃって。それに智花のここなんだか震えているよ。外で露出して感じているの?』
智花は裕奈の言葉に熱くなるが下腹部の違和感が気になってしまい口籠もってしまう。
『違うの。裕奈。こんな格好してたら、冷えちゃったの』
括約筋が緊張と弛緩を繰り返し、智花はその苦痛に顔を歪める。一刻も早くお手洗いに駆け込みたい。智花はそのことしか考えられなくなった。
『だからこれはね智花のためを思ってしつけしているの。犬として恥ずかしくないようにね。』
思った以上につらい状態は智花に羞恥心を押し隠して裕奈に訴えさせた。
『裕奈。おしっこ。あたし。おしっこでちゃうの。だめ。我慢の限界だよ。お願いトイレに行かして』
智花の腰が震えた。尿意はとうに智花の限界を越していた。智花は少しでも我慢するために腿を内側にすりあわせる。
『なんだ智花、おしっこ我慢していたんだ。ご主人さまにお願いするなんて智花はいい子だね。いいよ。ここでして。おしっこ。』
裕奈が言った事を智花は瞬時に理解できなかった。どうしてリードを離してお手洗いに行かせてくれないのだろうと思っていた。しばらくして智花は裕奈の言ったことを理解した。
『でっ。できるわけないでしょ?そんな犬みたいなこと』
裕奈の笑顔があたしにはこの時ばかり悪魔に見えた。
『大丈夫よ。智花は今はあたしの犬なんだから』
智花の視界は揺らぐ。ひとつは裕奈の常識はずれな行動から逃避したいがために。もう一つは智花の身体が限界を叫んでいたために。
まるで絶頂を迎えるかのような感覚。智花の小さな身体では抑えきれないものが彼女の膀胱から溢れだす。