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月が闇を照らす時
【コメディ その他小説】

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わわわわわなななななだだだだだ-4

「エントリーナンバー8 西島緑」
スポットライトが緑に向く
湧き上がる歓声
紙吹雪が舞う
緑の頭にティアラが付けられ
トロフィーが手渡される
「では、驚きを隠せない様子の西島さんに感想を一言いただきましょう」
「よ、よ、よ」
「よ?」
「ヨッシャー!!」
天井にむけて拳を突き上げる。
「すごい喜びようです!! では今回のミス黙っていれば綺麗だけれど付き合うのは勘弁コンテスト。 略してミスDKTK これにてフィナーレです!」
「はあ!?」
出場者全員が一様に司会者をにらむ。
全員が全員、騙されて連れてこられたみたいだな……
「なに? DKTKってそんな意味だったの!?」
「え、そうですけど……、あの西島さん手に竜巻できてますよ……、髪の毛も風で逆立ってますし。 あ、品垣さんも鉄骨をたたき切れるような凶器を持ち出したらいけませんよ。 あ!! 審査員の人達がいない! よく見たら観客もいない! え、ちょ、ちょっと待って、あの、ぎゃぁぁぁぁ!!」


〜後日談〜
「竹中」
「なんだ好野?」
「お前等が緑と凪を例のミスコンに推薦した理由はなんだ?」
病室、ベットが6台並びすべて埋まっている。
そう、真実を知った緑と凪の手によってお仕置を受けたもの達が包帯ぐるぐる巻きにされて、一日も早い退院を待ち望んでいるのだ。
「ああ、グランプリの推薦者には園竜軒の食べ放題焼肉券が貰えたんだよ」
「……、焼肉のために全治一か月の大怪我してちゃ意味ないだろう……」
周りを見渡す。
紫藤、橋本、永塚、山下、そして司会の男がやはり包帯だらけの体をシーツの上になげだしていた。
「君達は彼女達を騙したのだから話は分かるけどね、私はただ、……ただ、雇われただけだったのに……」
司会の男の目から涙がこぼれた……


「ミスDKTKに選ばれた感想は?」
「今後芸能界入りするという噂がありますが?」
緑を取り囲む人だかり、ワイドショウの取材陣や新聞、雑誌などなどたくさんの一つに同じ質問ばかりされていた。
「あーもう、こんな不名誉な賞をもらって有名になりたくない!!」


〜完〜


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