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不良少年の日々
【コメディ 恋愛小説】

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第一話 激変する日常-1

俺の名前は 武藤 和真(むとう かずま)15歳の高1だ!
別に特別顔がイイ訳でもなければ、モテる事もない、平凡っちゃ平凡な男だと自分では思ってる。

ところがあの日・・・俺の平凡な日々は・・・終わった。

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4/2 清明高校(せいめいこうこう)入学式

俺は中学卒業後、私学の高校を受験したため新天地へと引っ越しをした。

そこで知り合いがいないのをイイ事に、俺は少しばかりイキってみた。

中学の時はどちらかと言えば「地味で真面目」な学生だったから、少しばかり背伸びしたくなったんだ。だが・・・

これがいけなかった・・。



「あぁ〜今日から高校生活の始まりだってのに、やる気が起きないなぁ。」

などと、ぼやきながら歩いていると、曲り角からウチの高校の制服を着た女の子が歩いてきた。

しかし、その彼女が俺をみた途端

「ヒッ!?」

と、サッと目を逸らし早歩きで行ってしまったのだ。

「ん?なんだよ、訳分かんねぇ・・。」

いくら初対面でも、なかなか可愛い女の子に避けられると落ち込むものだ。



そして、学校に着いた俺。

「おぉ〜やっぱデカくてキレイだなー。私立ってのは金かかってんなー。」

と、校門の前で突っ立っていると、なにやら周りから多くの視線を感じるではないか。

見ると、周りの新入生であろう生徒達が恐れ100%の視線を向けながら、避けるようにして門をくぐっていく。


そして、俺は気付いた・・。

「な、なんだこれ・・。なんで皆、とてつもなく真面目なオーラを放ってるんだ・・?」

そう、実はこの学校、超が付くほどマジメな金持ちの集まる進学校だったのだ・・・!

しかし、何故俺がそんな学校に通ったかと言うと、中学生の頃はマジメに勉強をしていて、かなり頭は良かったのだ。

「こ、これはマズい・・。俺ムチャクチャ浮きまくりじゃないか・・!」

そしてこの学校では、イキっている生徒などいない。皆男子も女子もスッッッゴク真面目なのだった。

そんな中でイキっちゃってる俺・・・。浮かないはずがない。

しかも、教師までもが「なっ、なんて不良なんだ・・・っ!!」と言わんばかりの目をして、俺を見ている。

「や、やばいよ、これ。俺の格好なんか、一般世間ではイキった内に入らないぐらいのレベルなのに・・・!」


こうして、俺、武藤 和真の平凡な日常は終わりを告げた・・・。


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