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微笑みは月達を蝕みながら
【ファンタジー 官能小説】

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微笑みは月達を蝕みながら―第弐章―-11

「やぁっ!! あ、んぅ」
演技かと思うほど大きな嬌声を立て、息を荒げる。さらに強く揉んでいくうちに目尻に涙が浮かんできた。
痛みを与えたかもしれない。そう思ったのか司郎は手を緩めたのだが、
「あん、もっとぉ」
むしろねだってきた早紀を見て、少し迷った。少しだけだった。
「あぁっ」
タイトスカートの中に手が潜り込む。ショーツを引き下ろされると、現れたのは十分すぎるほど濡れきった陰部――肉の花。早紀のは使い込まれて、少し赤黒かった。愛液がつぅと太股に線を引く。
「もう挿れても大丈夫そうだな」
確認の独り言。早紀は唇の端を持ち上げることでそれに応えた。

ズブッ

早紀が司郎を跨ぎ、腰を下ろした時の音だった。異物感に「くぅ」と喉を鳴らし、早紀は腰を動かしていく。
まずは前後に。次に左右に。

 クチュ…クチュ

より深く快感を得ようと早紀は体重をかけ、押しつけるように腰を回す。
「くふっ、はぁうあん!」
グチュグチュと音を立てながら、早紀は悦楽を貪る。
その表情は実に煽情的で、濡れ事に淡泊な司郎でも、欲望に火が点いてしまうほど。
司郎も腰を突き上げた。
「あ、ふ、あ、す、すご」

ズチュッグチュグチュグチュ

規則正しいピストンと、不規則な腰のグラインド。早紀は自分でもわかった、膣が締まっていくのが。
「あ、あああ社ちょうぅぅぅ」
下肚の疼きが激しくなり、膣が肉棒に絡み付く。

 ――限界が近い。

「……イクよ」
司郎の呟きに、早紀は頷いた。
さらに腰の動きを深め、
「はぁ、やあ!」
さらに陰部を押しつけ、
「ひゃああああ!!」


――絶頂。


ほぼ同時に、膣の中に何かが広がる感覚――……


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