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俺の彼女のいいところ
【コメディ 恋愛小説】

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私の彼氏の優しいところ-3

…………………

……………

………

…あれ?
なんにも聞こえないんですけど…
私は和之が静かなのが気になってそ〜っと目を開けた。

すると…
和之がお弁当の中身を見て目を輝かせていた。
「うっわ〜すげー旨そうだよ!!さすが優菜だな〜」 「え、えへへへ〜」
そんな手放しに和之に褒められるとすごく照れる。
それと同時に、
なんか頑張った甲斐があったな〜♪
と嬉しくなった。

「食べてもいい?」
とこれ以上無いような笑顔で和之は私に聞いてきた。

「ど、どうぞ!どうぞ!!」と私は慌てて言う。
そして、和之はうれしそうにお弁当を食べた。


「…………っ!!」
一瞬にして和之の顔が苦痛に歪んだ。
「っ!っ!!っっっ!!!」和之が手をばたつかせている。
私は慌てて和之に飲み物を渡した。
「か、和之!大丈夫!?」
「!!!」
ゴクッ

………ブゥーー!!
と和之は飲み物を吐き出した。

余談なんですけど…
この全ての事が起きるまでの時間は約10秒程でした。


「な、なぜに青汁!?」
と和之は私にツッコんできた。
「だ、だって…おかずに野菜が少ないから食物繊維取らなきゃって思って…」
「だからってこのメニューに青汁はないでしょ!」
と合間なく和之が言葉を続ける。

「それに……」
と言って、チラッとお弁当を見る。
……そんなにまずかったのかな〜?
と思って卵焼きを一口食べてみる。

パクッ

…………ゴフッ


「和之、ごめんなさい」
と私は素直に謝る。
味はものの一秒もしない内にわかった。
これは文面で表現出来ない破壊力でした……

自分でも食べれません…

「い、いや、大丈夫だよ!」と笑う和之。
でもね……
顔が引き攣ってたら説得力ないよぉ〜
まあ、確かに見た目は綺麗、味は危険!っていうある種のアメとムチを味わった後だと誰でもそうなるのかもしれない……


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