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Deriving Story〜遭遇〜
【コメディ 恋愛小説】

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Deriving Story〜訪問〜-2

へぇ、ここが義也くんの部屋
「結構キレイに片付いてるんだ」
「まぁね」
私の部屋よりキレイだ
「じゃぁ、早速始めようか」
あ、そうだ
「その前に聞きたいことあるんだけど」
「なに?」
「義也くんはお父さん似で優希くんはお母さん似だよね?」
「うん、そうだね」
「琴美さんは誰似なの?」
ビクッ!
な、なに?一瞬義也くんが震えた!
と思ったら辺りを見回して
「耳貸して」
と言われ耳を近づけると
「実はね・・・」
と話し出した瞬間
コンコン
とドアをノックする音が、そうしたら義也くん顔真っ青になってる
「ハ、ハイ」
義也くんが震えながら返事をすると
ガチャッ
「紅茶とクッキー持ってきたよ」
とお父さんが入ってきた
お父さんは私と義也くんの間に入り、テーブルに紅茶などを置きながら義也くんの方を見た気がする
すると、義也くんは全身を震わせながら何度も必死に首を縦に振りまくっている
なにごと?
お父さんが出て行き、なにごとか聞こうとした時
「ただいま」
あ、琴美さん帰ってきたのかな?
「あ、パパ、ただいま」
・・・パパ?
聞き違いか
「ママ、ただいま」
あぁ、妹ね
「琴美お姉ちゃん、おかえり」
・・・幻聴?
「優希〜!」
「ちょっとお姉ちゃん、抱きつかないでよ」
「だって優希がカワイイんだもん!」
・・・これは夢ね!
私はきっと夢を見ているんだわ!!
ギュム、痛い、夢じゃないのかな?
古典的に頬をつねってみたけど、夢じゃないとしたら・・・なんだろ?
「そういえばね、義也お兄ちゃんの彼女さんが来てるんだよ!」
「へぇ、義也なんかに彼女いたんだ」
実の弟に『なんか』!?
ガチャッ
へ?
入ってきたよ!
「おい!なに勝手に入ってるんだよ琴美!!」
おお、義也くんが怒った!
「あ?」
ヒッ!
「ゴ、ゴメンナサイ」
よわっ!
ん、この震え方さっきと同じだ、てことは琴美さんもお父さん似?
「それだけ?」
「申し訳ありませんでした、お姉様!」
お姉様!?
すると琴美お姉様は満足そうに微笑むと、スッと視線を私に向けた
「ふ〜ん、けっこう普通ね」
普通か、ぼろくそ言われるよりは良いわね
「ダメだよ、お姉ちゃん!」
優希くん!?ダメよ!危険よ!!
「お兄ちゃんたちのジャマしちゃダメだよ!」
「そうだね、ゴメンね優希、あっちで遊ぼっか?」
・・・へ?
「うん!」
なに、琴美お姉様は弟にデレデレで両親をパパママと呼ぶのか?
・・・ん?
「どうしたの義也くん?」
義也くんはとんでもないものを見たように私の顔を見ている
「琴美が真弓ちゃんのこと、褒めた」
褒めた?
「普通って・・・」
それは褒め言葉なの?
「琴美の口からプサイク以外の形容詞、初めて聞いた!」
・・・


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