Deriving Story〜遭遇〜-3
「え？」
「姉？」
「そう双子の姉」
「「えぇえええぇぇえ！！」」
クラスメイト全員
「なんで？」
「どうして？」
「いやなんでって言われても」
そりゃそうだ
「ここまで似てない姉弟なんているんだな」
「なんで昨日は一緒に出かけたりしてたの？」
「この前ゲームで負けた罰ゲームで『LIFE BREAKER ４〜完膚無きまで叩き潰せ！〜』てゲーム買わされることになったんだよ」
そんなベタなオチなの？
「なんだよ、そのゲーム」
え？
「聞いたこともないよな」
うそ！？
「しかしタイトルがLIFE BREAKERって人生壊すの？」
うん
「つまらなそう」
「面白いよ！」
「「え？」」
はっ！つい面白いと言ってしまった
「真弓やったことあるの？」
「えっと、うん」
「へぇ、どんなゲーム？」
「そのまんま、叩き潰すゲーム」
「人を？」
「うん」
「・・・まぁ、それより義也には好きな奴いないの？」
話飛んだな
「いるよ」
ふ〜ん・・・いるの！！
「だれだれ？」
クラス中の人が注目してる
「それは、さすがにちょっと・・・」
「「ダメ！」」
聞きたいような聞きたくないような
「はぁ、しょうがないなぁ」
あ、言うんだ、いや聞きたくない！
「そこにいる」
このクラス！？
「真弓ちゃん」
真弓！？真弓って誰！？どの子！？・・・て私だ！！
「へ？」
「おぉ！！」
「真弓返事は？」
返事って
「義也くんのこと好き？」
「嫌いではないわよ」
なによその曖昧な返事！もっとはっきり言いなさいよ！！
「じゃぁ、付き合おっか？」
へ？えっとこれはなんて答えれば良いの？
「まぁ別に、付き合ってあげても良いよ」
なにその上から目線！！もっと素直にうん！って言いなさいよ！この口め！！
「良かった」
って義也くん満面の笑みじゃない・・・喜んでくれてるなら、まぁ良いかな。
翌日
「義也くん、勉強教えて」
「うん、良いよ」
「真弓は教えてもらわないの？」
「えっと、じゃぁお願いしようかな」
遭遇・fin