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Deriving Story〜遭遇〜
【コメディ 恋愛小説】

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Deriving Story〜遭遇〜-2

翌日
はぁ、結局あんまり寝れなかったな
やばいなぁ、授業中寝ちゃいそう
「なぁ義也、そういやさ田中に彼女できたんだってさ」
と言う会話が隣の席から聞こえてきた
「へぇ、そうなんだ」
「しかも結構カワイイんだよ、うらやましいよな」
「そうだな」
む、こいつ彼女いるのに、バラしてやるか
「義也くんだって、綺麗な彼女いるじゃない」
と会話に割り込んでやった
「え!お前彼女いたのかよ?」
「え?いないよ」
しらを切るつもりね
「昨日見たんだからね」
「へぇ、義也に彼女ねぇ」
「知らなかった」
「なんで黙ってたの?」
なんかいつの間にかクラスメイトが集まってきてる
「だからいないって!」
まだ白状しないの
「だって昨日琴美って人と歩いてるの見たもん!」
その瞬間、場の空気が凍った。
な、なに?
「琴美ってまさか、五組の?」
「う、うん」
と肯定した瞬間
「うわあぁあぁあああ!!」
と叫びながらクラスから飛び出していく男子生徒、しかも三人
「な、なに?」
「あいつら行ったのか」
「行ったって?」
「知らないのか?」
「う、うん」
「琴美さんには伝説があるんだ」
「伝説?」
「そう」
「ど、どんな?」
ゴクリッ
「彼女に告った人は二度と告白できなくなるんだ!!」
「え、どういうこと?」
「そうとうきつい事を言われてトラウマになってしまうらしい」
「なにを言われてるの?」
「その内容は告白した本人は決して語ろうとしない!だが!!俺はこの前盗み聞きした!!!」
「「最低」」
クラスメイト全員
「興味ないの?」
「「ある!」」
クラスメイト全員
「それはつい先週、学校から帰るのに自転車置き場に向かっている時だ
『「琴美さん、俺と付き合ってください!」
「消えろ」
「え?」
スタスタ
「あ、待って」
腕を掴む
「放して」
「待って、話ぐらい聞いてよ!」
「興味ない」
男は意固地になり、聞いてはいけないことを聞いてしまった
「なんでダメなの?」
「はぁ、あんたみたいなブサイクに使ってる刹那がもったいない、よくそんな顔で人に告白する気になるわね、鏡見たことある?
それに息も臭い、歯磨いた事あるの?わかったら私の半径10m以内に入らないで」
「ゴメンナサイ」』
と言う告白シーンを目撃してしまった」
す、すごいそんなこと言われたら確かにトラウマになるかも
「俺が聞いたのは」
まだあるの!?
「電車に乗ってる時に隣にいた人が痴漢されたんだって、それを見た瞬間裏拳放って痴漢の鼻っ柱へし折ったんだって」
裏拳で、へし折る!?
「あ!私も・・・」
とその後琴美さんの恐怖話はしばらく続いた
琴美さんはこの宋華高校では宋華の悪魔と呼ばれているらしい
「ねぇ、義也くん本当のことなの?」
「うん、今出てきたのは本当のことだよ」
本当なんだ・・・
「そうだ、義也どうやって落としたんだ?」
「だから付き合ってないって」
「じゃぁ、なんなんだよ?」
なによ?
「オレの姉だよ」
・・・へ?


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