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=《蒼閃機甲バルトーク》=
【学園物 恋愛小説】

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=《蒼閃機甲バルトーク》= 〜第弐斬「すれ違う告白」〜-6

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その場所は、バルの容姿に負けずに劣らず未来的だった。
大きな画面が並び、そこには日本地図など、今の日本の情報が映っている。
数人が、その機械を操作し、日本の情報をリアルタイムで拾得していた。
さらに、部屋の真ん中にテーブル。
ただし、そこにも日本地図がある。

「す…………すごい…………。」
「あはは、驚いたかい?それじゃぁ私も、本来の姿に戻るかな。」

男が、コートと帽子を脱いだ。
黒髪の中年男性。
コートの下は………背広だった。

「そのままでいいじゃないですか!コートとか怪し過ぎますよ!」
「そ、そうかな?」

蒼真がツッコむ。
最近、ツッコミが多い気がする、とも思う。

「相変わらずですね、長官は。」

別の人間の声。
見ると、白衣の女性が立っていた。

「あ、紹介しよう。秋白桜君だ。ミクロコスモスの整備班の責任者をやっている。」
「君が蒼真君ね。話は聞いてるわ。よろしく。」
「ど…………どうも。」

軽く握手。
同時に、蒼真は桜の顔を見る。
すっきりした顔立ちに、金色の髪。
歳は………若くはないだろう。
だが、出で立ちが、なんとも若々しかった。

「そしてそこに座っているのが………」

男は続ける。

「園村真人君、オペレーターだ。君のフォローは彼がやる。」
「よろしく、蒼真君。」

軽く後ろを向いて挨拶。
そしてすぐに画面に目を移した。
茶髪だが、短く切り揃えてあり、なにより声色が、彼のまじめな性格を如実に示していた。

「は………はい………で………。」
「おぉそうだ、私の紹介がまだだったね。橘棕一だ。ミクロコスモスをまとめている、よろしく頼むよ。」
「いや………だから…………。」
「あれ?まだ紹介し忘れてる人いたかな?」
「長官、蒼真君をここに連れて来た理由を説明してないんじゃ…………。」

と、園村。

「おぉ、そうだ。」
「はぁ…………。」
「ここはミクロコスモス本部。対エンシェント用の情報収拾組織だ。」
「エンシェント…………?確か、意味は"古代"でしたね。」
「そう、一週間前、襲ってきた怪物の事さ。」
「あの蛇の事ですか。」
「でも、蛇とは限らない。エンシェントは様々な形でこの世に生まれ出る。さて……………何から説明したらいいかな…………?」
「あの……………。」
「ん?」
「まず………敵の大元を教えてほしいです。」
「それを説明するには、まずミクロコスモス創設の歴史から説明しなきゃね。」
「?」
「全てが始まったのは五年前…………。君のお父さん、まぁ、私の上司でもあるのだが………、周防栄作さんが"古代の黒歴史"を立証した事から始まる。」


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