=《蒼閃機甲バルトーク》= 〜第弐斬「すれ違う告白」〜-42
★☆★☆★☆★☆★☆
日本のどこか…………。
詳しい場所は、トップシークレットである。
だから、作者である自分も知らない(ォィッ)。
だが、これだけは言える。
ここは、日本のどこか…………。
どこかの…………遺跡の中。
「んん〜〜〜〜〜〜〜…………。」
そんな暗い場所で、彼は目覚めた。
「……………ここはどこよ?」
目覚めて早々、ここがどこかを思いだす。
そうだ。
遺跡の中だ…………。
なぜ遺跡の中で目覚めた?
思い出す。
……………封印されていたから。
……………数千万年前に。
軽く周りを見渡す。
そこに、二人の人間がいた。
片方は、知らない顔だ。
もう片方は、よく知った顔だった。
「………誰?」
彼は、知らない顔の方に話しかけた。
コックピットから。
「目覚めたかい?私は、橘棕一、"ミクロコスモス"の長官だ。」
「"ミクロコスモス"?………聞かない名だな。」
「当たり前だよ。」
「そもそも、今、何年よ。」
「西暦、2007年だよ。」
「マジかよ。随分寝ちまったなぁ。で………………」
知った顔の方を指差す。
「なんでコイツがいんのよ?」
「久しぶりね、ラスター。約五千万年ぶりかしら?」
「…………ホント、なんでいるわけ?」
「秋白桜よ、よろしく。」
「秋白………ね………。ま、よろしく。」
そこで、橘が言った。
「なんで目覚めさせたか、分かるかい?」
「………だいたい予想つくけど、一応聞こうかな。」
その言葉に、桜が受けた。
「彼が…………アスベルが、復活したわ。」
「…………ったく、いきなり目覚め悪ぃ事聞いちまったぜ。そっか、あの野郎がね。」
「でも、今回は少し事情が違うわ。」
「は?」
「こっちは……………"蒼閃"バルがいる。」
「Σっ!?」
ラスターと呼ばれた男は、目を見開いた。
同時に………彼の機体が、唸る。
…………バルとは形状の異なる戦闘機。
二機目の、アストレガシー。
かつて、"紅天"として存在した、アストレガシー。
色は…………………紅。
=《To be continue………》=