=《蒼閃機甲バルトーク》= 〜第弐斬「すれ違う告白」〜-37
『とどめだ!』
「うんっ!」
飛翔。
前方に進み、サイシルド雌にタックル。
そのまま大空へと飛び上がる。
「〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
どこまでも…………どこまでも、高く、飛び上がり続ける。
やがて、街が小さくなる程高くなった。
そして………
「っぁ!」
サイシルド雌をぶん投げた。
サイシルド雌は星空へ舞い上がる。
「"ガルダブラスト"!」
背中から二連装ビームランチャーが出て、火を噴いた。
だが、放たれたのはビームなどではない。
突風だった。
さらに高く、舞い上がる。
『今だ。』
心を落ち着ける…………。
「はぁ―――――――………………。」
ゆっくりと雷斬刀を構える。
やがて………
バチッ
バチバチッ
雷が雷斬刀の刃にほとばしった。
二枚の翼が四枚に展開。
「はっ!」
急上昇。
スピードを0から100へ。
サイシルド雌が地に向かって落ちてくる。
バルトークが星空に向かって舞い上がる。
「でぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああっっ!!!!!!」
斬ッ!!
我流・雷・刃・天・翔・斬ッ!!
サイシルド雌は、空中で真っ二つになり…………爆散した。
『…………成敗。』
星空の下で、バルトークは雷斬刀を背中に戻した。