=《蒼閃機甲バルトーク》= 〜第弐斬「すれ違う告白」〜-32
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空高く舞い上がり………バルは、割れた。
先端が、左右に割れたのだ。
それぞれが回り、足となる。
胸側にあった尾翼が、背中に回る。
そして………腕が形成され…………
頭が出た。
『"蒼閃"っ!バルッ!見っっ参っっ!!!』
落ちてくる…………。
ズンッ
着地。
変形完了。
やはり、相手の方が少し大きい。
腰の刀を抜く。
「いっきに決めるよ!」
『うむ。』
心を落ち着ける。
「は―――――――………………。」
バチッバチバチッ!
刀の刃に雷がほとばしり、二枚のウィングが四枚に展開した。
「っは!」
飛翔。
建物の間を飛び抜ける。
構え。
「だぁっ!」
斬ッ!!
我流・疾・空・雷・撃・斬ッ!!
斬った。
サイシルド雌の後ろで刀を振り抜いている。
だが……………