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=《蒼閃機甲バルトーク》=
【学園物 恋愛小説】

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=《蒼閃機甲バルトーク》= 〜第弐斬「すれ違う告白」〜-16

「見〜て〜た〜ぜ〜、今のやり取り。ついに告んのか?」
「ち、違うよ!そんなんじゃないって!」
「じゃぁなんで屋上なんだ?」
「誰にも聞かれたくない話だからだよ。」
「ほほ〜、告白以外で誰にも聞かれたくない話とな?余計気になりますな〜。」
「か………一志………?」
「はははははっ!うっそぴょ〜ん!そりゃ、聞かれたくない話もあるわな!OKOK、ま、頑張れよ、親友!」

ポンポン、と蒼真の肩を叩き、一志は去って行った……………意味深な顔をして……………。

「はぁ〜……………。」

そんな一志の意味深な顔を知らないまま、蒼真はため息を一つ。


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帰りのホームルーム。

蒼真はまだ悩んでいた。

「(今日、一回もボーッとしてない気がする。)」

自分のキャラが変わりそうで怖くなる蒼真。

「(こんなの………オレらしくないよな………。)」

しかし、考えなければならない。
少しでも美月による身体的ダメージを減らしたいのならば。

チラリと美月を覗いてみる。

「今日帰ったらデパート行かなくちゃ〜♪」
「ど、どうしたの美月。ご機嫌じゃない?」
「アハハ〜、そう?」

朝の微妙な空気はどこへ行ったのだろう?
めちゃめちゃご機嫌である。
そんなテンションで美月の友人の一人である西田円香と話しているのだ。
さぞかし、西田は困惑しているだろう。

「(はぁ〜…………こっちの気も知らないで………。)」

口に出したら殺されるので、ひそかに、蒼真は思った。


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そして、一気に帰りの時間を通りこして、夕方。
美月の体はミナヅキデパートにあった。
一階で、今日の晩御飯の材料を調達している。
その顔は………ご機嫌そのものだった。
そんな顔で、今日蒼真に言われた事を思い返す。

"ぶ、部活の後、お、お、屋上に、き、き、来てほしいんだけど…………。」"

「(これって…………どう考えても告白よね…………。)」

そう、屋上に呼び出されたのだ。
しかも、部活が終わって人も少なくなっている時間帯。
ただでさえ人が少ない屋上で、さらに人がいない時間帯に呼び出し……………。
声も上擦っていた。
これは、もう告白しかない。

「(まさか…………蒼真も…………私の事、好きだったなんて…………。)」

美月は大根を一本取ってみる。
だが、値段が高騰しているので戻した。
安さというのは大切な事なのである。


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