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=《蒼閃機甲バルトーク》=
【学園物 恋愛小説】

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=《蒼閃機甲バルトーク》= 〜第弐斬「すれ違う告白」〜-14

「(…………どうしたんだろ、あの顔?)」

やたら暗い気がする。
何かあったのだろうか。

「おはよ、美月。」
「あ………お、おはよ。」
「…………? どうしたの?」
「アハハ、気にしないで。」
「風邪?」
「気にするなって言ってるでしょ!?」

スパーンッ!!

「えぁっ!」

きた、ハリセン。
顔が笑ったままな辺り、かなり不気味である。

なんか微妙な空気に包まれたので、二人ら無言で歩き出した。

「…………………。」
「………………(空気が、重い。)」

言葉を発する事が罪であると勘違いしてしまいそうな空気である。
当然、沈黙以外選択肢は用意されていない。

「(………………どうやって告ろう。)」
「(………………どうやって言おう。)」

二人の頭の中である。

『(………なんなのだ、この空気は?)』

バルは、この状況を見て思う。
正直、辛い。

「(蒼真、何て答えるかな…………。)」
「(美月、何て言うだろう…………。)」

「(断られたらどうしよう…………。)」
「(嫌われたらどうしよう…………。)」

「(何て言えば蒼真に気に入られるかな………。)」
「(何て言えば美月に嫌われないだろう………。)」

『(…………何なのだ、この空気は?)』
バルは、再び思う。

「「((あ〜〜〜〜〜〜〜〜どうしよ〜〜〜〜〜〜!!))」」

二人揃って頭を抱えた。

『(何とかしてくれ!!)』

逃げたくなったバルであった。


★☆★☆★☆★☆★☆


悩みに悩んで、昼。

「(ど〜しよ〜…………。)」
「(ど〜しよ〜…………。)」

まだ悩んでいた。
蒼真はボーッとできない。
美月はいつも通りに笑えない。。
二人はかなり辛い立場に立っていた。
もっとも、二人とも一人相撲なのだが…………。

「(…………よしっ!)」

先に動いたのは蒼真。

「(何も言わなきゃ始まらない。)」

勇気を持って、美月に話し掛けた。


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