聖職2〜堕落〜-3
ひなたと里奈は同じクラスにいても、対極にいるような存在だった。
二人ともグループ行動をする女の子達の中では何処か異質で、一人でいることが好きな様に見えたが、それを除けば全てが違っていた。
里奈の短いスカートからのびる細長い足や、シンプルなアクセサリー、教師も圧倒されるような迫力、大人びた雰囲気は、子供達の憧れの的だった。学校の中で里奈を知らない物は誰も居ないように思えた。
ひなたは逆だ。規定通りに身に付けられた制服や短い黒髪は、色づいた思春期の女の子達の中にいると逆に目立ってしまう程に学生らしかった。
けれど面倒な行事の役員等も嫌な顔せず引き受け、控えめで大人しいひなたはクラスで信頼されていた。
少なくとも担任の小川から見た印象はそうだった。
里奈には、その模範的な行動が鼻についたのだろうか。里奈は大人びているというより本当に大人で、そんな子供じみたつまらないやっかみをするようには思えなかったのだが。
小川は少し失望していた。小川自身も、里奈に憧れる崇拝者の一人だったのかもしれない。
「先生ー。あんまりゆっくりやってたら遅刻だよー?」
里奈の声に、小川はうわの空でひなたの乳房にすいついていた事に気付いた。
顔をあげるとひなたの潤んだ視線にぶつかった。小川は、それを懇願と感じ取って、ひなたのパンティに手をかけた。
下着をはぎ取り、秘所に触れるとそこは電車内の愛撫のおかげで既にぐっしょりと濡れていた。
「松本、いいか?」
小川の問いかけに、ひなたは何も答えない。ブラジャーはストラップがひじの所まで落ち、腹の辺りに垂れ下がっていた。白い肌は上気して赤く、さんざん弄ばれた乳首は痛痛しく立ちきっている。
小川はひなたの腰を引き寄せ、スラックスと下着を下げると自身の硬くなった性器をひなたの濡れた秘所にあてがった。
そのまま、腰を突き上げる。
「あっ痛い…痛いーっ…。」
ひなたの叫びと、狭い膣口が小川の行く手を阻む。無理に入れようとするが進まない。
「いやっいやっ。せんせいやめてっ。」
ひなたの目から涙がこぼれた。
「駄目ね。ひなた、手を壁についてお尻を突き出して。先生、そのままじゃ無理だわ。後ろからしてあげて。」
里奈の冷静な指導に従って、小川はスカーフを解いてひなたの腕を自由にし腰を後ろから抱える。ひなたも言われるままにした。
スカートを背中にたくしあげ、ゆっくり角度を確かめながら挿入していく。
「うっ痛い…いたい。」
「力を抜いて…。」
小川はそう言い、抜き差ししながらだましだまし進んでいく。
そうして、ゆっくりだが一気に奥まで挿入した。
「あうっ…。」
ひなたが一瞬あえぎを上げた。一呼吸してから、前後に腰を動かし始める。
「あっあっ。…ん。」
小川が動く度にひなたが声をあげる。押し返していた膣壁が徐徐に小川を受け入れ、包み込み始めた。
小川の動きが激しくなる。
乾いた肉のぶつかる音、接した部分から漏れる厭らしい粘液の音、ひなたの切ないあえぎ声が混ざり、壁に跳ね返り、個室中に響く。それに時折、里奈の携帯電話の撮影音が無機質に重なる。
トイレの中は朝の駅に似つかわしくなく卑猥な空気が蔓延していた。
里奈の存在も、相手が自分の生徒だと言う事も忘れてしまいそうだった。
ただただ、欲望が小川の腰を速く速く動かしていた。
「ああっああ…っ先生ーっ。」
ひなたの声ももう快楽からの子宮の叫びでしかなかった。
一層速さを増し、小川は絶頂に達した。
ひなたの子宮は産まれて初めて満たされていく。担任教師の精子によって。