恋心粋〜荒花〜-3
「んあぁぁぁぁぁ!!」
弥花の腰が跳ねる。
いきなり仁忍に快感ボタンを押されたのだ。
「あん、あっ、ああぁ!」
「お前、ここが弱いんだよな…」
仁忍の指がショーツ越しに、ねちねちと秘穴をつついてくる。
「ひぃ、いぃん…いっ…」
もうどうしようもない。
弱いのだ。そこが弱い…。
つつかれるだけで、頭が馬鹿になる。
「あっ、ああぁぁぁ!…んひぃ…」
何でもない愛撫がどうして…そこまで、凄まじい快感になるのか…。
ショーツの布地が逆に、仁忍の荒々しさをオブラートしてくれる。ちょうどいい気持ち加減なの…あぅ、乳首にも来た…。
「ぅはぁ、ああぁ」
乱れてゆく弥花に、仁忍の血流が熱く騒めく。
先ほど殴られた股間の痛みさえも、疼きに変わり始める。
(可愛いなぁ…)
いつもツンツンとした弥花がとろけている。
俺の指で。
目鼻のはっきりした顔が歪むたびに興奮が止まらない。
「美人」と言えば嫌がる弥花。俺の周りにはいない珍しいタイプ。
5年前からずっと……。
媚びることのない強い眼力、あの瞳に睨まれるだけでもゾクゾクする。
背の低さが可愛らしさを添え、あの気性が俺を夢中にさせる。
ただ本人はそれに気づかない。
(ムカつくぜ…)
指が速くなる。
セーターの裾から掌を滑らせて、脇腹を撫でる。
「あっ!あ、あっああ!」
弥花は猫だ。
ぎゅぅぅと目をきつく瞑って、快感に耐える。
くしゃくしゃなデレっぷり顔は、あくびし始めの猫みたい。
俺しか知らない…。
あの男嫌いの弥花…。
この穴も、この快感も、俺のものだと思うと、男のエゴが満たされる。
マジ可愛い。
マジ優越感。
「…っあ、も、もう駄目…ん、んあ…」
太腿がピクッと跳ねた。
弥花がイキかけている。
(簡単にイカせてやんねぇよ、馬〜〜鹿)
ふん、ち○ぽの恨みだ。
仁忍の指が離れた。
「…やぁっ!」
追い縋るように、弥花の頭が跳ね起きた。
「相変わらず感じやすいな…」
「っはぁ…煩い…」
ショーツを脱がされて、仁忍の指が弥花の秘花を広げて確かめる。
「あ〜あ…びしょ濡れ…」
「言うな…あ、見んな…!」
赤く艶めいた花から溢れた蜜。きらきら濡れて、穴からちょっぴり白くとろり。誘われるように、仁忍は舌先で舐める。
「あっ、ああ!あぃ…」
更に秘唇を広げられ、舌が深く穴をほじる。肉襞をこする。
淫花いっぱい舐められる。強く吸われる。甘く噛まれる。
「あああぁぁ!駄目!…し、のぶ…、んっ!んん…っはあああぁ!」
弥花の腰がよじる。腹に力が入る。きゅっきゅっと淫穴が喘ぐ。
感じすぎてどんどん溢れてくる。蜜が粘着を増して、白く濁ってゆく。
尻の割れ目を伝い、ぽたぽたとはしたない滴が草むらに落ちる。
しかし、それすら弥花は気づかない。
頭がぼぉ…として、今は仁忍しか見えない。
仁忍とこの快感しかわからない。