恋心粋〜荒花〜-2
「何が言いたいんだ?あんたはぁぁぁぁぁ!!」
「ん、だからな。今まで避妊できなくてごめん。亜蓮に怒られたよ」
きゃは、一人勝手に照れる仁忍に、弥花、怒りハイMAX!
(これだからぁぁぁ!男なんて最悪っっ!)
「最初から素直に言えっ!回りくどいこと言いやがって!」
「えぇぇ???恥ずいじゃん」
「恥ずいもクソもあるかっ!」
「可愛くねぇ…」
弥花、脳血管ブッ切れ。
「殺すっっ!!」
「殺せっ」
仁忍、にんまり能天気。
―――ドスッ!!
弥花の右拳骨が、仁忍のセンターに痛烈アッパーカット。
「っ…!▲◎※▽★@△※!!?」
「…ふっ、これで推定100万個の精子を殺してやったぞ」
けけけと勝ち誇る弥花。
(まったくデリカシーのないヤツめ…)
自業自得さ。同情の余地はなし。うん、決定。
「ふん」
背を向けた弥花の後ろで、仁忍が吠える。
「…て、てめえっ!魂がブッ飛んだぞ!弥花!」
(ちっ…)
身の危険に逃げ出す弥花。
追いかける仁忍。
勝負はついた。
身長153cmが181cmの足幅にかなうはずもなく、あっという間にウエストをさらわれた。
「このじゃじゃ馬め!!」
弥花の体が浮く。
仁忍の左腕が尻の下を回ってキスしてきた。
「むんぐ!?っむ、う!…うぅ」
唇がこすれ、舌が大きく入ってきた。
「っはぁ…」
厚かましい動きに思わずゾクゾクする。
キスさえも弥花の性感帯。
すぐに頭が霞む。
ベロいっぱいを合わせて絡める。
舐めて絡んで。
弥花の両腕を自分の首に、両脚を腰に回させる。
そうしなければ、弥花からは決して仁忍を抱き締めようとしないから。
(俺をちゃんと抱け!痛ってぇんだよ…このアマが!ケツの穴まで電気が爆発したぞ!)
しがみつく弥花とともに林の中へ入る。草むらに押し倒す。
「くそっ!なんでGパンなんかはいてるんだ!?」
「乗馬だよ、ボケ!」
「脱げっ!!」
手荒に弥花のウエストからはぎとる。