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舞い斬る華
【ファンタジー 恋愛小説】

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舞い斬る華 第六章-2

椿が扉にそっと耳をつける…
中は音一つしない。

コンコン…
軽くノック。

誰もいないのか…

「開けてみよう」

椿は扉に手をかける。。

ガチャガチャ
どうやらカギがかかっているようだ。

さて、どうするかと後ろを振り向こうとしたその時…!!!
ふっと気合を溜めたシルディアがその脚を伸ばす!

ガスッッ!!!!
響かない程度の鈍い音と共に、カギを無視するように一撃でドアが開く。

そして呆気にとられた椿の顔をにこっと笑顔でにんまり♪

そしてその気功術を伝授した老師もにっこり♪

椿は何か悔しいような顔をする…

音は最小限だった

椿が先頭で刀を構えドアを潜る…
それに背をあわせるように後ろをカバーしながらシルディア

偉老師は地下の入り口に残る。

本来なら現時点で一番強く場慣れしている老師を先頭にしたいところだ…が、
地下ゆえに逃げ道を確保していないと、最悪の場合任務を成し遂げても脱出出来なくなるケースも考えられる。

それを防ぐためにも老師が門番をすることになった。

この元クラブは会員制で、奥には少し怪しいVIPルームもあったようだ。

ガランとしたフロアを奥の部屋に向かってジリジリと歩く…

椿はチラチラとシルディアを見る。

それを察知していたシルディア
「椿?こっちは私に任せて?」

チラ見しているのがバレた椿
「でも…」

と、そこにその会話をチーム内無線で聞いていた老師から無線が入る。

「なんのためのチームじゃ?
パートナーを信じれなくてどうする
それにシルディアちゃんの強さはおぬしが一番わかってるじゃろうて…」

椿はバツの悪そうな顔をして
「ごめん
よし、そっちは任せたぞ?」

「ん♪」
椿に認められたようで嬉しかったのか、シルディアはにっこにこで返す。

そして奥の部屋にたどり着く…

まず椿が中の音を探るように耳を扉に当てる


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