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舞い斬る華
【ファンタジー 恋愛小説】

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舞い斬る華 第六章-3

「………」
中から微かに声が聞こえる…
「…この声は…やっぱりココが組織のアジトか?」

椿はシルディアと顔を合わせ頷(うなず)く。

ドアをぶち破り二人息のあった突入!!

そこには…いかにも怪しい薬を飲みながら椅子に腰かけた男が!

「何をしている!」
刀を構え椿が歩み寄る…

キュンッ!
ドアから死角に入っていた男が小型の銃で椿の体を撃ち抜いた!

しかしこんなものは新人類の椿には全く効果なんかあるわけが……

…!?

ガタンと膝をつく椿

撃った男は薬がキマっているのか、不気味な笑い声を上げながら視点は宙を泳いでいる

椿は撃たれた箇所を押さえながら、一番近くの男をみね打で倒す

多分、麻薬にラリって正常を保てないあたり新人類ではなく普通の人間だと解釈したのだ。
シルディアも部屋を飛び跳ねるように残りの数名の男を倒し、この地下の鎮圧に成功した。

男達は全員気絶している
が、椿も地面に膝を着き苦しそうにしている

とりあえずシルディアは外の老師に、室内の怪しい男達の捕獲と部屋の調査を調査員達に頼みますと言い渡し、椿の肩を背負い外に向かう。

…と、その時
「ごほっ」

すぐ側に居た一人の男が咳をしながら意識を取り戻す
「…ち…くしょぅ……ハロ…ルドは殺せたのに…」

「!!??」
小声だったが、聞き逃さなかったシルディア
その男に取っ組むように聞く
「今…誰って言った!?」

男はシルディアを睨むと突然シルディアの首に手をかけた!

ガスッ!
よたよた歩きで背負われている椿がその男を再度気絶させる。

シルディアは上の老師にハロルド殺害発言のこと告げ、調査にその真偽を確かめてもらうということも付け加えた。

しかし、椿もシルディアも老師もその言葉を聞いて落胆の色は隠せなかった…
「遅かったか…」

二人は地上へと出る。

そしてありえない事態
新人類の椿の負傷を診るためにと国の施設へと行く。

研究が始まる。
すると、大まかな原因はすぐ分かった。

どうやら新人類の特殊な能力に抗体をもったウイルスが体内に存在していて治癒の妨げをしているらしい。
といっても、そのウイルスも即体内で浄化されているのだが、銃弾から切り離された異物が体内に残ってウイルスを作り続けている。

手術…というか、簡単な手当てのようにサクっと身を切りその異物を取り除くと、椿はあっというまの回復を見せた。


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