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舞い斬る華
【ファンタジー 恋愛小説】

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舞い斬る華 第五章-2

アレから変わった部分といえば、シルディアの気功を使った脚技。
もちろん今までのより全然脚裁きも上達、
それによる太刀の振りも良くなっていた。

そして大きい変化といえば椿の武器
実は多少、その武器に飽きていたのもあった

刀捌きの華のある戦闘スタイルは捨てられないものも、中途半端でも作ることもできないその特注の武器をどうにかしたいと思っていた。
そこで国にその軍事力を使って短期間で作ってもらった新武器

刃は変形はしなくなったが、斬りかかって防がれたときに真ん中あたりから刃が飛び出る。
もちろん子ども騙しではない。
緻密な計算によって昇華されたそのビップリナイフのような刃は、相手に向かって鋭い刃を確実に突き立てる!

まさに変形刀を使いこなしていた椿にとって、以前のよりかなりシンプルでオモチャちっくではあるが、メインの刃の強度も何倍にもなり、
ワイヤーの抜けた重量や特殊金属などもあって使い勝手はとても向上していた。
といっても、当然特殊なそれを華麗に使いこなせるのは椿のセンスがあってのことだが…

と、そう説明しているうちに彼らは互角の勝負を続ける

突然ツバ競り合いの最中にシルディアがふっと身を引く
椿のその仕込み刃がくるとよんでのことだ

「さすがに成長したな?」

シルディアは何度もあれでやられている
もうひっかからないよという得意そうな笑みで、間合いを離し再び飛び入る隙をうかがう…

「だってーそれずっるいんだもん!」
楽しそうに勝負をする二人

その太刀筋に見とれているハロルドに老師の突然な攻撃!!

キィン!
老師の愛用している特殊な刃物
腕に巻いてある両方の布から30センチほどの仕込刀を見事に受け止める。

「うむ!3人ともたった二週間で見事な成長ぶりじゃ!
もう、これなら戦いに赴いても十分に戦えるじゃろぅ」

3人は、これで老師の目に十分と認められたことになる。

「よし、明日…さっそく本当の戦いに出向いてみるかの!」

それを聞いて椿とシルディアの動きも止まる

「俺のこの新しい刀…実戦でどこまで通用するのか試してみたい!」

シルディアもチャイナ風の布ズボンをはいている脚を頭上高く上げ
「私もっ!!」

ハロルドだけは小心者なのか、少し戸惑っていた。
「も、もうですか?予定通りまだあと2週間…」

しかし、老師は曲げなかった
「いや、おぬしももう十分なレベルじゃて
その小回りと体のバランス、瞬間的な判断力、どれをとっても実戦で大きい力になろうぞ?」

そして4人はその日は早めに切り上げて、行く場所などの説明を受け翌日の朝をまった。


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