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=《蒼閃機甲バルトーク》=
【学園物 恋愛小説】

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=《蒼閃機甲バルトーク》= 〜第壱斬「蒼い巨像」〜-18

「なら………幼なじみのためなら………戦えるか?」
「え………美月の………ため?」
「そうだ。その幼なじみを守れ、その手で。」
「美月を…………守る…………。」

悪くない。
それなら、戦える気がする。

何かと自分に構ってくれる幼なじみ。

いつも一緒にいる幼なじみ。

弁当を作ってくれた幼なじみ。

大切な、幼なじみ。

美作美月の………ためなら………。

「………やるよ。」
「……………。」
「戦う。美月を……守るためなら。」
「よく言った。なら操縦桿を握れ。」
「うん。」

目の前の操縦桿を両手で握る。

「操縦方法は分かるのだな?」
「うん、大丈夫。」
「安心しろ。我が、援助してやる。」
「……………うん。」

戦うんだ…………全ては…………美月のため!

美月を守るため!!

「美月は…………オレが守るっ!!」


★☆★☆★☆★☆★☆


「来るぞ、4時、8時、10時、三方向からだ。」
「う……わ………。」

昨日まとめたレポートを必死に思い出し、操縦桿を動かした。
戦闘機がフォローしてくれているからだろう。
動きがスムーズだ。

「その調子だ。隙あらば、撃て。」
「う、うん。」

猛スピードで戦闘機はオロチの頭を縫う。
次々と襲撃はあるが、なにぶん、戦闘機が速すぎた。
かすりもしない。

「………甘い。」

さらに来た襲撃を、錐揉み回転でいなす。

「ほぅ…………、やるではないか。」
「見えた!」

本体だ。

「ロック………オン………。」

狙いを定め………

「いけ!」

メイントリガーを押した。
両翼のライフルが火を吹く。


直撃。


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